V・チャレンジリーグ 男子 2011-2012 第4週(1月14日、1月15日)結果
 
 
■ 1月14日(土)
 
 
富士通カワサキ(5勝) 3(28-30、25-20、16-25、26-24、17-15)2 つくばユナイテッド(3勝1敗)
 
両チームともメンバーチェンジを多用し,もてる力を十二分に発揮した。
しかしながら,5セット目,11−8までリードしていたつくばユナイテッドにとっては,
思いもよらぬ敗戦となったはずだ。
椿山の連続ブロックで11点目を奪ったつくばだったが,富士通の中川にアタックを決められると,
次のラリーでは北沢にツーアタックをコート右後ろに打ち込まれる。
さらにアタックミスが出て同点に。それでも14−13,15−14と二度のマッチポイントを握った。
ところが両方とも味方のサーブミスで失点し,15−15から味方のサーブレシーブはネット上へ。それを平澤にダイレクトで打ち込まれて逆王手,最後はサービスエースを奪われてジ・エンド。
殊勲のサーバーとなったのは富士通のキャプテン,たびたび鋭いスパイクで会場を沸かせた岩井であった。
 
ジェイテクト(5勝) 3(25-14、25-14、25-21)0 近畿クラブ(1勝6敗)
 
ジェイテクトは攻守ともに堅く、安定したレシーブ力と、相手をよく見た高橋のトスで、
金丸の高い打点からの速攻や、松原・若山の強打をうまく機能させていた。
また、安井の鋭いサーブ効果は、必ず連続得点に結びついており、
アタックでも計12点と、自分の存在価値をアピールしていた。
近畿クラブはサーブで崩され、なかなかリズムを作ることができないまま1・2セットを連取された。
3セット目は山近・岡山にトスを集中させ、中盤には4点リードし勢いに乗りかけたが
終盤には逆転され、流れを作れないまま完敗を帰した
 
 
大同特殊鋼(4勝1敗) 3(25-19、25-23、25-21)0 阪神(1勝2敗)
 
コンビネーションで攻撃したりと,サーブを起点とした大同特殊鋼の良さが随所に垣間見えた。
特にミドルブロッカー平野のブロック,オポジット辰巳のバックアタック,
倉田のパイプ攻撃は見応えがあった。
また,彼らをコントロールしたセッター淡田のトスワークも巧みで,
独特の遅れ気味のジャンプトスからしばしば相手ブロッカーを惑わせた。
第2セットは23−23,第3セットは17−16までいった阪神だったが,
どちらも終盤に平野にブロックで仕留められたのが痛かった。
 
 
■ 1月15日(日)
 
 
ジェイテクト(6勝) 3(25-19、25-13、26-24)0 大同特殊鋼(4勝2敗)
 
熱い雰囲気の下,ジェイテクトSTINGSが,攻撃的なサーブ,高いブロック,丁寧なトスワーク,
アタッカー陣の強打などで,粘る大同特殊鋼レッドスターを振り切った。
1セット目は安井の強力なサーブからチャンスを奪うと出だしから4連続得点,
そのうち2点は金丸の連続ブロックだった。
また,22−18からも松原が2本連続でブロックを決めた。
松原は第2セット早々にもブロックポイントを挙げ,今日はサーブよりもブロックで目立っていた。
第3セットはマティアスと石田を投入したが,苦しみながらもこの二人が
アタックとブロックで活躍したことは大きかった。
イージーサーブを一切打たず強気で押した大同特殊鋼は,サービスエースを多く奪ったが,
それ以上にミスが出てしまったのが残念だった。
倉田が連続サービスエースで23−22と逆転した第3セット終盤,
次のサーブが入っていればというシーンがこの試合の縮図のようであった。
 
富士通カワサキ(6勝) 3(25-15、30-28、31-29)0 トヨタ自動車(1勝4敗)
 
富士通は、第1セットを簡単に取ると,2セット目からはセッターを含めて3人代えてきた。
中でも松野の力強いアタックが会場を沸かせた。
また,24−25から2本連続でアタックを決めた田中の活躍も見事であった。
しかし,3セット目は苦しんだ。
序盤は7−2と圧倒的リードを奪ったが,あっという間に形勢は逆転し9−10となる。
14−18で最初のタイムアウトを取ると,ここでセッターを北沢に戻す。
北沢はすぐさまツーアタックを決めるとサーブに回り,
足の長いサーブで相手を苦しめ,一気に同点へ。
22−22の同点の場面、三芳がブロックを決めた上に,
土壇場でもさらに2本のブロックポイントを決め,富士通に勝利をもたらした。
トヨタ自動車にも勝機はあった。2セット目24−23から放ったスパイクが
もう10センチ内側に入っていればそのセットは奪っていた。
第3セットも二度握ったセットポイントをいずれもサーブミスで手放してしまった。
 
警視庁(4勝1敗) 3(25-23、25-18、25-17)0 阪神(1勝3敗)
 
警視庁がミスをものともしない力強いバレーで阪神デルフィーノを下した。
ともかく1セット目,14本もミスを出しながらキープできたのには驚かされた。
第2,第3セットもミスの数が阪神を上回ったものの徐々に減っていき,最後まで主導権は手放さなかった。
反面,サーブの強さ,ブロックの完成度では阪神を圧倒した。
特に第2セット,阪神が最初のタイムアウトを取った10−6までに
4本のサービスエースを奪った点は圧巻だった。
岩知道の横回転サーブ,ピンチサーバー当間の無回転ジャンプサーブ,
金丸のコースを狙ったサーブなど,サーブを起点に阪神を苦しめた。
また,第3セット7−5から3連続得点を挙げた中村の活躍も目立った。
得点を挙げるたびに大きな声を出してコートを駆け巡る阪神だったが,
なかなか思うように攻撃することができなかった。