昨年の世界選手権と比べると、ウィングスパイカーの栗原恵選手が不出場。
更に、ミドルブロッカーの山本愛選手・井上香織選手が怪我で出られません。
 
山本選手はアジア選手権でアキレス腱断裂し、先月に手術を行い、
全治6ヶ月ということで、五輪に間に合うのかどうか・・・という状況です。
 
井上選手はVリーグ終了後、右肩の手術を行いましたが、
再び脱臼し、再手術をしたそうです。こちらも来春頃の復帰予定です。
 
ミドルブロッカーの二人の離脱は特に大きく、春から初代表の岩坂選手、
更に大会前の合宿から大ベテランの森選手が穴を埋められるかどうか。
 
岩坂選手は長身を活かしたブロックが、どこまで世界に通用するか。
森選手は小さいですが、ブロックの形は素晴らしいですし、
攻撃バリエーションも多彩です。ただ日本代表初選出というのが・・・不安。
 
ウィングスパイカー・オポジットでは、狩野選手が復帰したのと、
新鍋選手が初加入しました。
狩野選手は大きい割りにレシーブも出来るしブロックの基準の位置取りも良い選手。
新鍋選手は初選出ですが守備が素晴らしく、
アジア選手権でもライトのポジションで攻守に活躍しました。
 
ただ、チームで一番かぎなのは木村選手の出来だと思います。
困った時に打つのが木村選手。そして守備にサーブにブロックに
各プレーで、非常にレベルが高い選手です。
また、序盤調子が悪くても、セット終盤には「さすが、木村だね~」と
思わせるプレーを見せてくれます。この選手なしにチームは成立しません。
 
ただ、やはり大会を通して、スタメンだけで戦い抜くのは
非常に難しいので、控えの選手が調子の悪い選手に交代して出場したり
仮に怪我した選手が出れば、交代して出場します。
なので、チーム全体の層の厚さが必要になります。
 
90年代の女王キューバや、昨年の世界選手権優勝国のロシアは出ません。
キューバもロシアも大陸予選で負けてしまったので出ないのです。
ワールドカップには、各大陸予選で強豪国を倒した国が出場するのです。
だから、楽な戦いは無いと思います。
 
かつてはアフリカ勢は強化が進んでませんでしたが、
今のアフリカ勢は身体能力も高いですし、気が抜けない戦いになると思います。
ただ、やはり、ブラジル・アメリカあたりは、抜きん出ていると思います。
 
この2カ国を日本・セルビア・イタリア・ドイツ・中国あたりが追う展開になると思います。
日本の順位は・・・3位の可能性もありますし、8位や9位になる可能性も有ります。
それだけ各国の強化が進み、実力も紙一重の状況にあると思います。