今年も、間もなくグラミー賞授賞式。
日本時間では2月14日、現地時間で2月13日に
グラミー賞授賞式が開催されます。
まず、グラミー賞とは・・・
1958年にロサンゼルスの音楽関係者の考案によって創設された、
アメリカで最も権威と歴史のある音楽賞。
NARAS(ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス)が主催し、
そこに所属している音楽関係の会員の投票によって受賞者が決まる。
受賞部門は109部門 (第53回現在)!
中でも、年間最優秀レコード、年間最優秀アルバム、
年間最優秀楽曲、最優秀新人賞は主要4部門として
毎年大きな注目を集め、
特に授賞式で最後に発表される「年間最優秀レコード」を
受賞することは、アーティストにとっても最高の栄誉といえる。
ということで、主要4部門のノミネーションを見ていきましょう。
あ、オイラはnothing on youを注目していました。
①年間優秀レコード
「ナッシン・オン・ユー」/B.o.B feat.ブルーノ・マーズ
デビュー・アルバムからの先行シングルで、
いきなり全米1位を獲得する大ヒットとなった同曲。
ヒップホップとメインストリーム・ポップの融合を
なんなくやってのけ、シンガー・ソングライター的な
資質も持ち合わせた新世代ラッパーのB.o.B。
ブルーノ・マーズが歌うサビのさわやかで覚えやすいメロディーが印象的
「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」/エミネム feat. リアーナ
最多の10部門でノミネートされ、
いくつ受賞するかにも注目が集まるエミネム。
「リカヴァリー」からのセカンド・シングルとして
7週連続1位を記録した同曲は、
ドメスティック・バイオレンスをテーマにした内容であり、
リアーナを迎えるという大胆さが実にエミネムらしい。
あの「Stan」を超えるヘヴィーな名曲と言われるほどの衝撃作
「ファ★ク・ユー」/シーロー・グリーン
こんなタイトルの曲がノミネートされたのだから、
良識的なグラミー賞も寛容になったものだ……と
思わずにいられない同曲。
さらに受賞ともなれば、これはもう快挙!
だが、直接的なメッセージと覚えやすいメロディーは
ポップ・ソングとして極めて優れ、
誰でもつい口ずさんでしまうもの。
ナールズ・バークレイの「クレイジー」といい、
シーローはやはり天才か、あるいは天然か……。
「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」/ジェイ・Z&アリシア・キーズ
意外なようだが、ジェイ・Zにとって自身の名義としては初の全米1位。
映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」の挿入歌として使われ、
相乗効果で大ヒットとなった。
聴けば高揚してしまうジェイ・Zのラップと、
豊かなアリシアのボーカル表現の融合が極上。
「夢が叶う場所、だってここはニューヨーク」と
歌われる感動的なニューヨーク賛歌だ
②年間最優秀アルバム
「ザ・サバーブス」/アーケード・ファイア
インディーズであることにこだわりを持った活動をしながら、
出す作品すべてが批評家たちから絶賛される
カナダ・モントリオール出身バンドの3作目。
表題の通り「郊外」をテーマにし、
中心メンバーであるウィン・バトラーの
幼少期の体験が歌詞に盛り込まれている。
ポップでノスタルジック、メランコリックなメロディーと
重層的なアレンジが癖になる
「リカヴァリー」/エミネム
全米で特大ヒットを記録している7作目で、
エミネム最高傑作との呼び声も高い。
ジャスト・ブレイズやジム・ジョンシンなど、
珍しく外部プロデューサーを多数招き、
ゲストにP!NK、リアーナ、リル・ウェインらが参加。
初期の毒々しさが薄まったという声も一部にあるが、
深みが増しており、外交的な姿勢も印象的な作品に。
セールスと内容の良さが伴った完全復活作
「ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる」/レディ・アンテベラム
2010年に最優秀カントリー・パフォーマンス部門で受賞した彼らの、
ポップ色が前面に表れたインターナショナル・デビュー盤。
キャッチーなメロディーと、郷愁をかきたてるフィドルや
ペダルスティールといった楽器の音色、
男女のツイン・ボーカルに強さと優しさがあり、
何とも温かな気持ちになる作品。全米大ヒットも納得の1枚
③年間最優秀楽曲
「ベッグ・スティール・オア・ボロウ」/レイ・ラモンターニュ&ザ・パリア・ドッグス
アメリカ・ニューハンプシャー州出身の
孤高のシンガー・ソングライターが発表した4作目からの1曲。
初のセルフ・プロデュース作品であり、
初のバンド名義ということもあってか、
いつもより肩の力の抜けたストレートな楽曲に。
渋みのある歌声に加え、ストーリーテラーとしての魅力も発揮され、
聴くほどに味が出る1曲。
「ファ★ク・ユー」 シーロー・グリーン
そのものズバリの放送禁止用語がタイトルになっているが、
往年のソウル・ナンバーを想起させるサウンドと
キャッチーなメロディーが一体となった、
センス抜群のポップ・ソング。
シーローといえば、デンジャー・マウスと組んだ
ナールズ・バークレイの「クレイジー」もそうだったが、
誰もが口ずさみたくなる曲をさらっと生み出す才能の持ち主
「ザ・ハウス・ザット・ビルト・ミー」/ミランダ・ランバート
カントリー版アメリカン・アイドルとも言えるオーディション番組
「ナッシュヴィル・スター」出身の出世頭ミランダが放つ3作目からの1曲。
いかにもおてんば娘的なロッキン・カントリー調の曲を得意としていたが、
本作は深い味わいのある切ないバラード。
自分をさらけ出した赤裸々な歌詞も多く、
その飾らなさが曲の説得力へと繋がっている
「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」/エミネム feat. リアーナ
ビッグ・セールスを更新しているエミネムの
最新アルバム「リカヴァリー」の中でも、
彼にしか書けないであろう衝撃的な内容であり、まさしく代表曲。
テーマとなるドメスティック・バイオレンスを
実際に受けた経験のあるリアーナをフィーチャーしたことで
説得力が増し、聴く者の胸に突き刺さった。
「ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる」 レディ・アンテベラム
6部門にノミネートされているレディ・アンテベラム。
インターナショナル・デビュー盤の中でも、
洗練されたポップ・ソングとして特に印象に残るのが、同曲だ。
男性と女性、それぞれの抑えられない
「どうしようもなく会いたい気持ち」が曲と共に高まり、心
を震わせる。余韻を残すピアノの音まで、実に完成度が高い。
④年間最優秀新人賞
ジャスティン・ビーバー
甘酸っぱくも瑞々しい歌声とキレのいいダンスで
一躍トップ・アイドルになった、カナダ出身、
現在16歳のポップス/R&Bシンガー。
デビュー盤「マイ・ワールズ」は全世界で800万枚のセールスを記録し、
全米1位を3週獲得するという
10代男性ソロ・シンガーとしての新記録を樹立した。
ドレイク
地元カナダではテレビ俳優の傍ら、ラッパーとしての活動を開始。
フリーダウンロードのミックステープからの
ヒットによって成功を手にした同時代的なラッパー。
デビュー・アルバム「サンク・ミー・レイター」では
シンガーやメロディーメイカーとしても才能を発揮している
フローレンス・アンド・ザ・マシーン
大空を舞うようなヴォーカルと壮大な
サウンドスケープで独自の世界観を表現する南ロンドン出身の女性歌手。
2007年に活動を開始し、2009年にはブリット・アワードの批評家賞を受賞。
アメリカデビューを果たすや、いきなりのブレイクとなった
マムフォード・アンド・サンズ
ロンドン出身のフォーク・ロック・バンドだが、
バンジョー、ドブロ、マンドリンといった楽器を用いたトラ
ディショナルな味付けが個性的。
2007年に活動を始め、2009年のデビュー・アルバム
「サイ・ノー・モア」が高い評価を得た。
WOWOWで生中継されるほか
FM North Waveでも中継されます。
日本時間では2月14日、現地時間で2月13日に
グラミー賞授賞式が開催されます。
まず、グラミー賞とは・・・
1958年にロサンゼルスの音楽関係者の考案によって創設された、
アメリカで最も権威と歴史のある音楽賞。
NARAS(ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス)が主催し、
そこに所属している音楽関係の会員の投票によって受賞者が決まる。
受賞部門は109部門 (第53回現在)!
中でも、年間最優秀レコード、年間最優秀アルバム、
年間最優秀楽曲、最優秀新人賞は主要4部門として
毎年大きな注目を集め、
特に授賞式で最後に発表される「年間最優秀レコード」を
受賞することは、アーティストにとっても最高の栄誉といえる。
ということで、主要4部門のノミネーションを見ていきましょう。
あ、オイラはnothing on youを注目していました。
①年間優秀レコード
「ナッシン・オン・ユー」/B.o.B feat.ブルーノ・マーズ
デビュー・アルバムからの先行シングルで、
いきなり全米1位を獲得する大ヒットとなった同曲。
ヒップホップとメインストリーム・ポップの融合を
なんなくやってのけ、シンガー・ソングライター的な
資質も持ち合わせた新世代ラッパーのB.o.B。
ブルーノ・マーズが歌うサビのさわやかで覚えやすいメロディーが印象的
「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」/エミネム feat. リアーナ
最多の10部門でノミネートされ、
いくつ受賞するかにも注目が集まるエミネム。
「リカヴァリー」からのセカンド・シングルとして
7週連続1位を記録した同曲は、
ドメスティック・バイオレンスをテーマにした内容であり、
リアーナを迎えるという大胆さが実にエミネムらしい。
あの「Stan」を超えるヘヴィーな名曲と言われるほどの衝撃作
「ファ★ク・ユー」/シーロー・グリーン
こんなタイトルの曲がノミネートされたのだから、
良識的なグラミー賞も寛容になったものだ……と
思わずにいられない同曲。
さらに受賞ともなれば、これはもう快挙!
だが、直接的なメッセージと覚えやすいメロディーは
ポップ・ソングとして極めて優れ、
誰でもつい口ずさんでしまうもの。
ナールズ・バークレイの「クレイジー」といい、
シーローはやはり天才か、あるいは天然か……。
「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」/ジェイ・Z&アリシア・キーズ
意外なようだが、ジェイ・Zにとって自身の名義としては初の全米1位。
映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」の挿入歌として使われ、
相乗効果で大ヒットとなった。
聴けば高揚してしまうジェイ・Zのラップと、
豊かなアリシアのボーカル表現の融合が極上。
「夢が叶う場所、だってここはニューヨーク」と
歌われる感動的なニューヨーク賛歌だ
②年間最優秀アルバム
「ザ・サバーブス」/アーケード・ファイア
インディーズであることにこだわりを持った活動をしながら、
出す作品すべてが批評家たちから絶賛される
カナダ・モントリオール出身バンドの3作目。
表題の通り「郊外」をテーマにし、
中心メンバーであるウィン・バトラーの
幼少期の体験が歌詞に盛り込まれている。
ポップでノスタルジック、メランコリックなメロディーと
重層的なアレンジが癖になる
「リカヴァリー」/エミネム
全米で特大ヒットを記録している7作目で、
エミネム最高傑作との呼び声も高い。
ジャスト・ブレイズやジム・ジョンシンなど、
珍しく外部プロデューサーを多数招き、
ゲストにP!NK、リアーナ、リル・ウェインらが参加。
初期の毒々しさが薄まったという声も一部にあるが、
深みが増しており、外交的な姿勢も印象的な作品に。
セールスと内容の良さが伴った完全復活作
「ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる」/レディ・アンテベラム
2010年に最優秀カントリー・パフォーマンス部門で受賞した彼らの、
ポップ色が前面に表れたインターナショナル・デビュー盤。
キャッチーなメロディーと、郷愁をかきたてるフィドルや
ペダルスティールといった楽器の音色、
男女のツイン・ボーカルに強さと優しさがあり、
何とも温かな気持ちになる作品。全米大ヒットも納得の1枚
③年間最優秀楽曲
「ベッグ・スティール・オア・ボロウ」/レイ・ラモンターニュ&ザ・パリア・ドッグス
アメリカ・ニューハンプシャー州出身の
孤高のシンガー・ソングライターが発表した4作目からの1曲。
初のセルフ・プロデュース作品であり、
初のバンド名義ということもあってか、
いつもより肩の力の抜けたストレートな楽曲に。
渋みのある歌声に加え、ストーリーテラーとしての魅力も発揮され、
聴くほどに味が出る1曲。
「ファ★ク・ユー」 シーロー・グリーン
そのものズバリの放送禁止用語がタイトルになっているが、
往年のソウル・ナンバーを想起させるサウンドと
キャッチーなメロディーが一体となった、
センス抜群のポップ・ソング。
シーローといえば、デンジャー・マウスと組んだ
ナールズ・バークレイの「クレイジー」もそうだったが、
誰もが口ずさみたくなる曲をさらっと生み出す才能の持ち主
「ザ・ハウス・ザット・ビルト・ミー」/ミランダ・ランバート
カントリー版アメリカン・アイドルとも言えるオーディション番組
「ナッシュヴィル・スター」出身の出世頭ミランダが放つ3作目からの1曲。
いかにもおてんば娘的なロッキン・カントリー調の曲を得意としていたが、
本作は深い味わいのある切ないバラード。
自分をさらけ出した赤裸々な歌詞も多く、
その飾らなさが曲の説得力へと繋がっている
「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」/エミネム feat. リアーナ
ビッグ・セールスを更新しているエミネムの
最新アルバム「リカヴァリー」の中でも、
彼にしか書けないであろう衝撃的な内容であり、まさしく代表曲。
テーマとなるドメスティック・バイオレンスを
実際に受けた経験のあるリアーナをフィーチャーしたことで
説得力が増し、聴く者の胸に突き刺さった。
「ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる」 レディ・アンテベラム
6部門にノミネートされているレディ・アンテベラム。
インターナショナル・デビュー盤の中でも、
洗練されたポップ・ソングとして特に印象に残るのが、同曲だ。
男性と女性、それぞれの抑えられない
「どうしようもなく会いたい気持ち」が曲と共に高まり、心
を震わせる。余韻を残すピアノの音まで、実に完成度が高い。
④年間最優秀新人賞
ジャスティン・ビーバー
甘酸っぱくも瑞々しい歌声とキレのいいダンスで
一躍トップ・アイドルになった、カナダ出身、
現在16歳のポップス/R&Bシンガー。
デビュー盤「マイ・ワールズ」は全世界で800万枚のセールスを記録し、
全米1位を3週獲得するという
10代男性ソロ・シンガーとしての新記録を樹立した。
ドレイク
地元カナダではテレビ俳優の傍ら、ラッパーとしての活動を開始。
フリーダウンロードのミックステープからの
ヒットによって成功を手にした同時代的なラッパー。
デビュー・アルバム「サンク・ミー・レイター」では
シンガーやメロディーメイカーとしても才能を発揮している
フローレンス・アンド・ザ・マシーン
大空を舞うようなヴォーカルと壮大な
サウンドスケープで独自の世界観を表現する南ロンドン出身の女性歌手。
2007年に活動を開始し、2009年にはブリット・アワードの批評家賞を受賞。
アメリカデビューを果たすや、いきなりのブレイクとなった
マムフォード・アンド・サンズ
ロンドン出身のフォーク・ロック・バンドだが、
バンジョー、ドブロ、マンドリンといった楽器を用いたトラ
ディショナルな味付けが個性的。
2007年に活動を始め、2009年のデビュー・アルバム
「サイ・ノー・モア」が高い評価を得た。
WOWOWで生中継されるほか
FM North Waveでも中継されます。