春の高校バレー2011 女子準決勝の結果



古川学園(宮城) 3(25-13、25-19、25-23)0 共栄学園(東京)

昨年に続いてベスト4進出を果たした共栄学園と古川学園。
ともに優勝へ向け、高いモチベーションを持って臨んだが、
共栄学園のエース・堀川への対策がピタリとハマった古川学園が、
まず試合の主導権を握った。
試合開始早々に3本の連続ブロックやサービスエースを含む
6連続得点で幕を開けた古川学園。
たまらず共栄学園太田監督はタイムアウトを要求するが、
序盤に勢いを得た古川学園の優位は変わらず。
中盤、終盤も連続得点を挙げた古川学園が
25-13と大差をつけて第1セットを先取した。
第2セットに入っても古川学園が先行。
試合の要所で効果的なブロックを決めた古川学園が
ジワジワとリードを広げる。
対する共栄学園もサウスポーの堀川、森谷を中心に攻め立てるが、
古川学園の高い壁を打ち破ることができない。
佐々木主将や大野姉妹など3年生選手に加え、
「1セット目から調子がよかった」という2年生エース山田の
スパイクも立て続けに決まり、古川学園が25-19で第2セットも連取。
共栄学園にとっては後がない第3セット。
ここで敗れたら高校生活が終わってしまう意地を見せ、
立ち上がり、堀川のスパイクで共栄学園が3連続得点を挙げ、
この試合で初めて出だしからリードを奪う展開に持ち込む。
しかし古川学園はここから追随、
縮まる点差に焦りが見え始めた共栄学園はミスが目立つようになり、
中盤に逆転されてしまう。
早坂のサーブからまたも連続得点を挙げた古川学園はさらにリードを広げる。
20点以降に共栄学園の追い上げを許したが、
最後はライトから大野果歩が鮮やかに決め、
3-0のストレート勝ちで決勝進出を果たした。来る決勝へ向け、
岡崎監督は「去年と比べて今年は勝つための準備ができている」と自信をのぞかせた
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東九州龍谷(大分) 3(25-16、25-17、25-21)0 鹿児島女子(鹿児島)

昨年と同じカードとなった準決勝。
ブロックが機能した東九州龍谷が、
鹿児島女の大楠を徹底マークして立ち上がりのペースを握った。
1点のビハインドで最初のテクニカルタイムアウトを迎えた東九州龍谷は、
鍋谷のバックアタックで同点に追いつくと、
中馬、村田が立て続けに鹿児島女の大楠をシャットアウト。
長いラリーを村田の軟打で制し、4連続得点で11-8と差を広げる。
対する鹿児島女の大楠も一人時間差やライト攻撃で変化を見せるが、
東九州龍谷は好調の村田にボールを集めて確実に得点を積み重ねる。
終盤は村田の連続得点などで22-15。
鍋谷のブロックが決まって、粘る鹿児島女を振り切った。
第2セットの序盤も東九州龍谷の村田が爆発。
5点を先に奪うと、中馬のスパイク、宇田のブロックなどで、8-2と主導権を握る。
その後もセッター比金が巧みなハンドリングでトスを散らし、
鹿児島女のブロックに的を絞らせない。
鹿児島女の神川監督は、6-13となったところでタイムアウトを要求。
ここから大楠が息を吹き返し、高さのある速攻や
ブロックで徐々に点差を縮めていく。
しかし、東九州龍谷の勢いは衰えなかった。
鍋谷が鹿児島女の鳥越をブロックで仕留めると、
宇田のサーブポイントで22-14。
中筋のスパイクでセットポイントを奪うと、村田が第2セットを締めくくった。
王手をかけた東九州龍谷は、第3セットも機動力を生かした攻撃が機能。
宇田がライトからストレートにスパイクをたたき込むと、
鍋谷のバックアタックで試合の流れを掌握する。
中盤には甲斐の連続ブロックポイントで15-12。
鍋谷のスパイクも決まって、4点差で2度目のテクニカルタイムアウトを迎えた。
鹿児島女は1年生の橋口が要所で得点を重ねるが、
反撃もここまで。最後は宇田のスパイクで、東九州龍谷がストレート勝ちした。
昨年に続いて準決勝で涙をのんだ鹿児島女。
神川監督は、「自分たちが目指す、つないで考えるバレーができなかった。
それでも、3年生16名が一人も引退することなく最後を迎えることができた。
夏よりも進化したバレーができました」と死闘を繰り広げた選手たちを称えた
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ということで、女子決勝は
4年連続同じ対戦カードとなりました。
両チームともカラーが違うので、楽しみですね。
今年こそ・・・と古川は思っているでしょうし