春の高校バレー2011 全国大会 男子3回戦結果 
 
1月7日(金)
東京体育館
 
 
① 東洋(東京) 2(25-17、25-18)0 開智(和歌山)
 
優勝候補の一角、東洋(東京)に対し、開智(和歌山)が挑んだ。
エース和中、サウスポー宮崎、高さのあるセンター長谷など、
さすが3回戦まで進んできたことはある。
が、この一戦、東洋の出来もかなりよかった。
第1セット、とりわけ光ったのがライト岩橋。
ブロックポイントで波に乗ると、キレあるスパイクを次々披露。25‐17で東洋先取。
第2セットに入っても東洋の勢いは衰えない。
セッター関田が織り成すトスワークに攻撃陣が呼応。
やや決め切れていなかった桑折も強打、フェイントと調子をしだいに上げた。
もちろん、要所はエース柳田。
開智も2年生ライト川端が、小柄ながらキレあるスパイクを見せもしたが、
東洋の底力には及ばず。ストレートでの敗退となった。
 
 
 
 
 
② 大村工(長崎) 2(25-18、25-20)0 聖隷クリストファー(静岡)
 
第1セット、大村工はキャプテンの山川が爆発し、リードをつかむ。
対する聖隷クリストファーはキャプテンでエースの杉本が得点源となるが、
終盤に来て冨永、高山らのブロックに捕まってしまい、苦しい展開に。
結局、大村工25-18でセットを先取した。
第2セットは序盤こそサイドアウトが続いたが、
9-9の場面から大村工が5連続得点。
一矢を報いたい聖隷クリストファーはその後、
風間、下出谷、杉本の活躍で19-21と盛り返したが、大村工の高さに勝てず。
最後、杉本のサーブがアウトとなり、大村工がストレートで勝利した。
 
 
 
 
③ 習志野(千葉) 2(25-18、25-18)0 別府鶴見丘(大分)
 
コートを自在に駆け回りコンビバレーを織り成す別府鶴見丘(大分)に対し、
習志野(千葉)は、野間196cm、大成188cmの大型センターが立ちはだかる。
第1セット、序盤は点の取り合いが続いたが、徐々に習志野のブロックが機能。
エース姫野、ライト若林らの攻撃はしだいに止められ、点差は開く。
12-9、ここでたまらず別府鶴見丘はタイムを取ったが、
さらに引き離され18-13で2度目のタイム。
終盤、姫野のサービスエースなどで追い上げたが、25-18で習志野が先取。
第2セットに入っても習志野の勢いは衰えない。
ブロックでリズムに乗ると、2年生サイド千住も加点。
中盤までに11-3と大きく開いた点差は最後までモノをいい、習志野がストレートで勝利。
 
 
 
 
④ 福岡大大濠(福岡) 2(25-18、25-17)0 創造学園(長野)
 
これまでの戦い方とは全く異なる、創造学園大附らしくない展開が続く。
福岡大大濠がエースの山田、有田だけでなくセンター線も
随所に絡めて得点を重ねていくのに対し、
創造学園大附はなかなか本来の姿を取り戻せない。
お家芸のブロックも沈黙。攻撃のコンビも単調になり、
第1セットは終始主導権を握った福岡大大濠が25-18で先取。
何とか立て直しを図りたい創造学園大附だが、勢いに乗った福岡大大濠を止めきれない。
中盤、終盤と試合が進む中でも創造学園大附らしさは影を潜めたまま。
対する福岡大大濠は山田のバックアタックなど持ち前の攻撃をいかんなく発揮。
最後は有田がバックアタックでラリーを制し、2-0で勝利しベスト8進出を果たした。
 
 
 
 
⑤ 鎮西(熊本) 2(25-16、25-22)0 川崎橘(神奈川)
 
第1セット、鎮西リードで進むものの、鎮西はサーブミスを連発し、
なかなか大きく引き離せない。
それでも最後は高いブロックで逃げ切ったが、2セット目につけがくる。
粘り強いレシーブから食らいつく川崎橘。
序盤リードされたものの、8‐7と中盤ついに逆転。
さらに鎮西エース池田をブロックで止めると、鎮西たまらずタイム。
ここからは一進一退。鎮西は再逆転に成功し、
19‐16と3点差をつけるも、川崎橘は20‐20でタイに。
ここから川崎橘が1点リードしたが、ここで鎮西は池田。
ラリーからスパイクを決めると、今度は田尻の強烈なジャンプサーブで加点。熱戦にケリをつけた。
 
 
 
 
⑥ 東亜学園(東京) 2(28-26、23-25、25-22)1 宇部商(山口)
 
まず初得点を奪ったのは宇部商のエース、藤中。
その後3連続得点で先手を取ったが、直後に3連続失点で振り出しに。
そしてペースを握ったのは東亜学園。ジュースとなったものの、
最後は土井が2本連続でスパイクを決めて第1セットを奪う。
第2セットは、5-6から4連続得点した東亜学園がリードしたが、
19-16から宇部商は4連続得点、5連続得点を奪って25-23とセットを取り返す。
第3セット、リズムをつかんだのは東亜学園だった。
数点リードで進み、最後は4連続得点で25-22、東亜学園が夏の王者を破った。
 
 
 
⑦ 駿台学園(東京) 2(27-25、25-17)0 不来方(岩手)
 
駿台学園(東京)対不来方(岩手)、ともにコンビバレーを展開し
第1セット、ゲームは一進一退の攻防が続く。
終盤にかけ不来方がわずかに抜け出し4点差とするが、
駿台学園も1年生サウスポー曽田の2本のサービスエースなどでたちまち同点。
結局ジュースにもつれ込んだ勝負は、
最後に駿台学園エース鈴木のクロス、曽田のサービスエースで決着。
あとがなくなった不来方だったが、第2セット中盤に引き離されると気持がなえたか、
その後は水をあけられ、結局25-17の大差で駿台学園に軍配があがった。
 
 
⑧ 東山(京都) 2(25-15、20-25、25-16)1 西原(沖縄)
 
高さはないが堅実な守備からのコンビバレーをチームスタイルとする、
西原と東山の一戦は手に汗握る大熱戦となった。
まず先行したのは東山。2年生のセンター・中川のブロック、クイックなどで
一挙6連続得点を挙げ、立ち上がりから7-3とリードする。
中盤もサーブで攻め、崩れたところをブロックで抑える東山の策がはまり、
西原はなかなか追い上げられぬまま25-15で第1セットは東山が先取した。
2セット目は西原に勢いが生まれ、金嶺、具志堅の両エースのスパイクが次々に決まり、
西原が優位に試合を進める。中盤以降に東山も盛り返し、
第1セット同様に1点を巡る攻防が繰り広げられたが、
17-17から平安山の攻撃が決まり、
20-17と東山を突き離すとそこから一気に攻め込み、
第2セットは25-20で東山が奪取。
ベスト8進出を賭けた試合はフルセットへと突入した。
中盤までは両者互角の攻防が続く。しかし、ここで抜けだしたのは東山。
サーブで主導権を握り、巧みな攻撃で連続得点。
西原に僅かなスキを攻められ、流れは完全に東山へ。
最後まで安定したサーブ、ブロックに加え、時間差攻撃で得点を重ねた東山が
粘る西原を振り切り、ベスト8進出を果たした。
 
 
 
その結果準々決勝の対戦カードは・・・
 
東洋(東京) - 習志野(千葉)
大村工(長崎) - 福岡大大濠 (福岡)
鎮西(熊本) - 駿台学園(東京)
東亜学園(東京) - 東山(京都)
 
準々決勝の結果は、この後に記事を作成します。