春の高校バレー2011 男子2回戦 16試合結果
 
 
 
■まずは、注目の対戦カードの2試合の結果
 
 
 
大村工(長崎) 2(25-15、25-17)0 市立尼崎(兵庫)
 
エース冨永を軸に高さが売りの大村工、対する市立尼崎の武器は速さ。
優勝候補どうしの戦いだったが、市立尼崎は年末30日にエース東田が左足首を故障。
これが大きく響く。代わりに1年生ロジャーズを起用して試合に臨んだ。
しかし、「東田君がいないとわかり、よりセンター攻撃を気をつけた(山川キャプテン)」と
大村工は立ち上がりから徳永を中心としたブロックで相手の攻撃を封じる。
そでも宮内、竹内のクイックで対抗した市立尼崎だが、第1セットを15-25で落としてしまう。
続く2セット目も今大会2試合目の大村工の動きは滑らか。
第1セット同様のプレーで有利に展開。
市立尼崎は途中、期待の1年生久原を投入するが流れは変わらず。
25-17で第2セットを奪い、大村工が3回戦へ駒を進めた。
 
 
 
 
東洋(東京) 2(25-20、25-19)0 都城工(宮崎)
 
片や第41回大会(選抜)優勝の東洋、片や第40回王者の都城工。
それぞれ柳田、園田という絶対的エースを持つ両者が2回戦で激突した。
試合開始直後、柳田がブロックアウトで初得点を奪うと、
直後のポイントで園田がブロックアウト。
このまま拮抗した展開になるかと思われたが、東洋のエース柳田が直後から大爆発。
2年生セッター関田からのトスを次々と打ち、連続得点していく。
対する都城工は園田、左のエース酒井らの得点でくらいつくが、
最後は柳田のサービスエースで25-20、東洋が第1セットを奪う。
巻き返しを図りたい、都城工だが第2セットもサーブミス、サーブレシーブの乱れなど
本来の姿を見せられない。大して、東洋は柳田が変わらず大車輪の活躍。
都城工の力を封じて25-19、東洋がストレートで下した。
 
 
東洋のエース柳田は日本ユース代表のエース。
 
 
 
習志野(千葉) 2(21-25、25-23、25-17)1 大塚(大阪)
 
 高さを生かしたブロックやスパイクが武器の習志野(千葉)は今回が初戦。
対する大塚は一昨年のインターハイの覇者。
第一セットは立ち上がりから両者譲らずのシーソーゲーム。
先に抜け出したのは大塚だった。
センターを中心としたコンビバレーを展開し18-14とリードを奪う。
さらにエース高岡の強烈なスパイクも光り、25-21と難なくセットを奪う。
しかし二セット目、大塚の攻撃陣が次第に習志野のブロックにつかまり始める。
習志野はブロックからの切り返しをうまく決め流れを掴み、17-10と大差をつける。
これで決まりかと思いきや大塚のサイド陣がもう反撃。
気迫あふれるスパイクを次々とたたき込み一時は同点に追いつく。
が、最後は大塚にミスが重なり25-23で第二セットは習志野が奪取。
運命の第三セット。大塚は調子が上がってきた2番近藤にボールを集める。
対する習志野は高いセンター線をフルに生かしたバレーを展開。
14-14まで緊迫したゲームとなったが、先に抜け出したのは習志野だった。
つかれの見え始めてきた大塚のスパイカー陣を高いブロックでことごとくシャットアウト。
こうなると大塚はなす術無し。習志野が逃げ切り25-17でこのセットを掴み、
セットカウント2-1で逆転勝利を収めている。
 
 
 
駿台学園(東京) 2(25-19、22-25、30-28)1 佐賀商(佐賀)
 
東京予選3位の駿台学園、江頭、南の190cmコンビが魅力の佐賀商の一戦。
第1セット序盤は一進一退の攻防が続く。
試合が動いたのは駿台学園が17-19の場面から。
エース鈴木がブロックを打ち抜いて得点すると、鈴木、松浦が活躍して何と8連続得点。
終盤のラッシュで駿台学園が第1セットを取る。
第2セットに入ると、硬さが目立った佐賀商の動きがよくなる。
7-7の場面から5連続得点。その後も連続得点を重ねて25-22で奪取する。
最終第3セット、佐賀商は途中6連続得点をあげて12-6とリード。
勝負がついたかに見えたが、駿台学園がここから驚異的な盛り返し。
22-22と追いつくと、そこからは死力を尽くしての戦いに。
ミスは命取りとなる中、サイドアウトを繰り返し28-28。
駿台学園はここで安永がブロックを打ち抜いて、得点を奪うと直後のポイント、
佐賀商が放ったスパイクがオーバー。30-28、駿台学園が激戦を制した
  
 
 
 
その他の試合結果
 
聖隷クリストファー(静岡) 2(25-23、25-18)0 福井工大福井(福井)
 
鎮西(熊本) 2(25-19、25-10)0 弘前工(青森)
 
開智(和歌山) 2(25-18、25-22)0 星城(愛知)
 
福岡大付属大濠 2(25-16、25-16)0 東北(宮城)
 
宇部商業(山口) 2(25-12、25-15)0 作新学院(栃木)
 
東亜学園(東京) 2(25-18、27-25)0 鹿児島商業(鹿児島)
 
不来方(岩手) 2(28-26、23-25、25-22)1 崇徳(広島)
 
川崎橘(神奈川) 2(25-23、25-18)0 岐阜工(岐阜)
 
創造学園(長野) 2(25-11、25-15)0 霞ヶ浦(茨城)
 
別府鶴見丘(大分) 2(25-27、25-18、25-15)1 伊奈学園(埼玉)
 
西原(沖縄) 2(25-23、25-21)0 日本航空(山梨)
 
東山(京都) 2(25-23、25-20)0 高松工芸(香川)
 
 
 
※写真・試合戦評文書は「春高バレーEXPRESS」より
 
 
 
 
1月7日(金)の対戦カードは・・・
 
<男子第3回戦>
① 東洋(東京) - 開智(和歌山)
② 聖隷クリストファー(静岡) - 大村工(長崎)
③ 習志野(千葉) - 別府鶴見丘(大分)
④ 福岡大大濠 (福岡) - 創造学園大付(長野)
⑤ 川崎橘(神奈川) - 鎮西(熊本)
⑥ 東亜学園(東京) - 宇部商(山口)
⑦ 不来方(岩手) - 駿台学園(東京)
⑧  西原(沖縄) - 東山(京都)
 
<男子準々決勝戦>
①の勝者 - ③の勝者
②の勝者 - ④の勝者
⑤の勝者 - ⑦の勝者
⑥の勝者 - ⑧の勝者