息子にアトピーの症状が出始めたのは2歳のとき。

2歳の誕生日、息子はインフルエンザにかかりました。

それまでは風邪で熱が出ても、自然に治るまで待とうと、極力薬は飲ませていませんでした。

ですが、「インフルエンザにかかったんだから飲んでおいたほうがいいだろう」と思い、病院でもらったタミフルを飲ませたのです。

その翌日ぐらいからでしょうか。
息子は手首を痒がり、爪でかき始めました。
よく見ると小さなプツプツができています。

それから、小さな湿疹は増え始めました。

手首だけでなく、耳の下、背中、膝の裏、肘の裏、背中、目の下も痒がるように。

かいたところは血がにじみ、色が変わってきました。


毎日夜中に息子がかきむしる、「ボリ、ボリ…」という音で目が覚めました。

かきむしる手を押さえ、最初のうちは、痒がる部分にユースキンAを塗ってあげると、痒みが治まるようでした。

昼夜問わずユースキンを塗っていましたが、「こんなに頻繁に塗ってもいいものだろうか」と悩み、薬局に相談に行き、薬ではなく、保湿クリームを買いました。

なぜすぐに病院に行かなかったのかというと、
「なるべく自然に治してあげたい、ステロイドは使いたくない」という思いがあったからです。


ステロイドに抵抗があったのは、昔からアトピー体質で、ステロイドを塗り続けたせいでひどい目にあったという人が身近にいたから。
昔はうろこのような肌をしていたというその人は、薬を全てやめた今、信じられないほどきれいな肌をしているのです。


だから「よくわからないけれど、ステロイドは怖い」という思いがありました。



薬局で買ったクリームも効果はありましたが、痒みが治まるだけで治るわけではありません。


ようやく病院へ連れて行きました。

何かのアレルギーのせいかもしれないと考えていたので、アレルギーの検査をお願いしました。
そして、

「ステロイドは使いたくない。」

とお医者さんに伝え、もらった
デルマクリンA軟膏
アルファタカシル軟膏

という薬。

この薬で、さらに悲惨な状態になってしまうのです。

つづく