宮崎県の友人から「明日、お遍路に出る」とメールが来たのは4月の上旬のことだった。
 「今は前泊で、一番札所の霊山寺の近くの民宿にいる」とのこと。
 
 10年前に上梓した拙著「お遍路さんと呼ばれて―四国1200㌔歩き旅」を読んでイメージ 1、自分も挑戦したいとの意向だったようだ。
 すっかり、区切り打ちだろうと想像し、「気を付けて。楽しんできて」などと返信していた。
 
 ところが、先ほど来たメールで、「28日に結願した。昨日帰宅した」とある。
 なんと、ずっと歩いていたのだった。
 知らなかった。
 すごいやつだと思った。
 
この春は、富山でも例年になく暑かった。
四国も相当暑かっただろうと思う。
それを乗り切って、88番札所の大窪寺にたどり着いた。
 
 こちらは2004年に通しで歩き、翌年にスクーターでお礼参りをしたぐらい。
 とても、今から歩いてお遍路さんをする根性がなくなっている。
 
家庭や仕事に追われていることもある。
 しかし、それでも、最近の自分に情けなく思っていたところに、この友人の結願だ。
 
 旅に出たいという思いがふつふつと湧いてきた。
 即、かなうわけではないが、わずかに気持ちの変化が出てきた。
 その意味でも、友人に感謝したいと思うのだ。
 
四国の空は青く、雲は白い。
そんな光景が脳裏に浮かんだ。