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 8か月間の新聞連載を終えて、多少の余裕が出来た
途端に興味が増すのが、写真である
 
このところ、魚津まで出かけて「冬のしんきろう」を撮ったりしていた
当然、対象物は10キロ先か数10キロ先にある
持っている望遠レンズは70-300mm
ニコンD5100の撮像素子はAPS-Cだから、実質450mmにはなる
それでも、小さくしか写らない
 
浜に集まるおじさんたちはプロ並みのバズーカみたいなレンズで撮っている
こちらは「蜃気楼を見に来た人たちを手前に配置し、奥に蜃気楼という絵を撮りたいからこれでいいのだ」と自分を納得させていた
 
 ただ、時にはもう少しアップで撮りたいとも思うのが人情
しかし、高い超望遠レンズなど買えるわけもない
 
 思いついたのが、昨今流行りの超高倍率コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)
 フィルム時代から50年近く一眼レフを扱って来た身とすれば、小指の爪ほどしかない小さな撮像素子では、画質が悪いというのは嫌というほど理解できる
 それでもだ。ネットで見ていたら、35mm換算で24―1200mmという超高倍率のコンデジが21000円余りで買えることに心が動いた
 数日後、「カートに入れる」をポチッとやってしまった
 
 富士フィルムのファインピクスS9800
 Wi-Fiで画像を送れるS9900Wのほうが便利だとは思うが、少し高いから、これにした
 両方ともすでに生産中止となった機種だ
 
 さて、ファーストショットは月に決めていた
 子供のころは望遠鏡を通して月を何度も撮った
それが、この小さなコンデジで、どこまで迫れるのか試したかった
 
 ズームをぐいーんと伸ばし、光学ズーム最大にする
 もちろん、月の周りは真っ暗だから、月は露出過多になって、白っぽくなっている
 どうやって、露出のマイナス補正をするのか迷ったが、何とか分かった
 
撮影したのが、写真の月である
意外だった
思ったより、よく写っている
月の外縁に色収差が出ているのと、画像が甘い点を除けば、とても立派なものだ
 
もちろん、こちらの腕ではなく、技術の進歩が素晴らしいのだ
今度はもっと素晴らしい月の写真を撮りたいし、もちろん、しんきろうにもチャレンジしたい
夢が大きく広がった