隣県なので、長野県松本市には何度か行ったことがある
しかし、真冬の松本は初めてだった
晴れている
でも、気温は氷点下8
北陸に住む者にとっては、有り得ないような感覚が新鮮だった
 
隣県と言ったが、富山県と長野県には直接結ぶ道路や鉄道がない
新潟経由か岐阜経由である
もちろん、北アルプス・立山連峰が間にあるからにほかならない
 
特に、富山県から松本に行くには、高速道路で北陸道を上越まで走り、上信越道で更埴ジャンクションまで行き、長野道で松本に至る
わが滑川からだと、230キロほどで、約3時間の道のり
 
高速を使わなければ、新潟県の糸魚川から南下して行くのが近道だ
さらに、正反対の方角だが、富山市に出て国道41号を南下して神岡から平湯を通って行くルートもある
いずれも、はるかに短距離であり、夏なら行きたい道だが、冬ではごめんこうむりたい
 
かくして、美しい白銀の峰々を見せる立山の向こう側にある松本に向け、延々と遠回りして行った
地図上の目分量で言えば、直線で100キロなのだが、倍以上の距離を走ることになる
 
行きは、妙高高原の先で除雪が追い付かず、高速道路は閉鎖
いったん国道18号に降りて、豪雪地帯をのろのろと走る
かつて56豪雪のときに五箇山に取材に行ったが、そんな気分を思い出させてくれるような、すさまじい雪の量だ
 
ところが、長野市が近づくにつれ、一気に雪は減り、先ほどの不安感はどこへやら
須坂から再び、上信越道に乗り、更埴ジャンクションで長野道に入って、松本に着いた
 
隣県ではあるが、やはりこちらの知識が乏しいことを痛感する
長野市は雪が少ないものの、天気は北陸に似て、冬はあまりよくない
ところが、松本はかなり晴天率が高い
週間予報を見てもそうだ
 
山間地とあって冷え込みは厳しく、時折、氷点下で二桁いくが、雪は少ない
除雪された道端の雪は、硬い氷と化し、つるはしでないと歯が立たない
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北陸とは違う、新鮮な感覚にとらわれつつ、お決まりの松本城へ
ここへも何度か来たが、お濠に映る姿の優美さには、感動させられる
 
ベンチに座っていたら、「写真撮ってもらえませんか」と、若いカップルから頼まれた
いつも一眼レフを首から提げているので、よく頼まれるのだ
「逆光で、お顔が暗く映りますよ」と、念のためポジションの悪いことを告げたが、「いいんです」との答えに、渡されたスマホで「チーズ」
 
二人を真ん中に置かずに、やや右に配置し、天守閣とのバランスを考えて撮った一枚だ
いつもの通り、「撮れているか確認してくださいね」と言ったら、スマホを操作して、二人で画面を覗き込んで、「あっ、いいね! いいね! ありがとうございます!」と大喜びしている
 
それが、こちらにとっても、大変うれしいことなのだ
私もかなりの枚数を撮ったが、カモがたくさん現れ、またお濠の水面の波がやや静まったときを狙って撮ったのが、これ
 
松本は、冬もいいのである