いつも心がけていることがある
拙速と言われようが、何でも早く片づけることだ
明日に繰り延べるのが嫌いな性格でもある
だいたい、明日が来ないかもしれない
この2か月間、4世紀の倭国を描いた中編に取り組んでいた
オリンピックもあったが、それほど気にせずに出来た
ただ、書いてから直すのがひどかった
結局、プリンターで4回印刷して、3回までは各ページとも真っ赤になった
それほど、甘い原稿だった
1ページは40字40行なので1600字、原稿用紙換算で4枚になる
110ページほど書いたから、440枚ぐらいだろうか
とはいえ、本になるかどうかはまだ分からない
没頭していたことが終わりを告げ、4か月ぶりに、ある人に連絡を取った
江戸時代の漂流民、米田屋次郎吉の子孫を探すのに、協力いただいた県外のある市の郷土史会会長である
その後のことを聞きたかったのと、一度、ご挨拶に伺いたいと思い、電話した
すると、奥さんが電話口に出て冒頭、こう話された
「6月に亡くなりました」
脳梗塞だそうだ
だから、直前まで元気そのものと
急死である
慌てて、お悔やみを言ったが、こちらもかなりのショックだった
ほんのわずかな間、次郎吉から離れていた
それが、こんなことになるとは―
どんなことでも
明日には延ばせない
何でも、すぐにやる
そう思ったのに、きょうは何も手に付かなかった
合掌