四国の山中に、大歩危小歩危がある
清流・吉野川の渓谷である
ボケという語感が面白いが、「足場の石の間隔が小さいから大股で歩くと危ない。同じように間隔が大きいから大股で歩くと危ない」という意味らしい
歩き遍路をしているとき、ここはルートには入っていないから訪ねてはいない
一番近いのは66番・雲辺寺だろう
遍路道で、最高標高921メートルの山にある
確か、ここに近づくにつれ、変な感じを覚えた
なにしろ、阿波・徳島の1番札所・霊山寺から長い道のりを歩き、土佐の高知に入る
これまた室戸岬から足摺岬まで、気の遠くなるような距離だ
そして、またまた長い伊予・愛媛を経て、ようやく讃岐・香川が目の前に迫ってくる
長旅も、もうすぐ最終ステージかと感慨深いが、この66番・雲辺寺は讃岐の最初の札所ではあるが、住所は徳島県である
まるで、双六の「振り出しに戻る」に、はまったかのような感じだ
道路標識の行き先も「徳島」「香川」「高知」「愛媛」が並んでいて、この地域が4県の先端部なのだということを思い知らされる

前置きが長くなったが、つまり、大歩危小歩危は行ったことがなかった
だから、先月末の旅では楽しみにしていた
大歩危小歩危では、清流もそうだが、美しい緑色の石に感動した
そういえば、わが家にも30センチばかりの同じような石が3個ある
階段下の、空間に置いてあるのだ
「阿波青石」というそうだ
下をのぞくと、観光船が待機している
その横をラフティングの後もボートが擦り抜けた
とても、美しい

一方、かずら橋は、意外に恐怖である
長さ45m、幅2m、高さは14mだそうだ
とにかく、多くの人が同時に渡るから揺れる
つるで編んだ手摺につかまろうとするが、これも腰がなくて頼りなかったりする
足元をよく見て、ひたすら踏み外さないようにするばかりだ
そのくせ、つり橋の中ほどで、峡谷の写真を撮ったり、最後の5mだけ手摺に頼らず、ほいほいと進んだのは、生来の粋がる性格からだろう
この、かずら橋、3年に一度掛け替える
それが来年の1月から始まるそうだ
つまり、いまが、もっとも老朽化?したときのようだ
それにしても、いい人生の記念だ
なにしろ、渡ったのだから