きのう夕方、末娘が富山市内の塾に行くのに滑川駅まで送った
しばらくして、電車に乗っている娘から「忘れ物した」とメール
「先生に忘れましたと言えば」―と返信したものの、気になって届けることに―
車ではガソリン1リットルで8キロも走らない
ということで、35キロは走る愛用の92年型大型スクーターの出番である
距離にして18キロほど
このところの低温のため、スクーターでは寒いと思い、オーバーズボンも穿いて行った
ようやく、塾の先生の家の近くに到着
オーバーズボンの右ポケットから携帯を取り出し、娘とメールで待ち合わせて、忘れ物は無事に手渡した
再び、寒い思いをして18キロ走り、家に帰った
「事件」が発覚したのは、そのときだ
車庫にスクーターを入れ、オーバーズボンを脱ぐ
「ん? 携帯がない」
「ん?」「ん?」
あちこち探してもない
そう言えば、走行中に変な音がしたな、とかいろいろ思う
警察に忘れものとして届けなくては―
悪用されたらどうしよう―
せめて、粉々になっていてくれないか―
いや、あれには電話帳からアドレスからスケジュールまで入っている
「ああー」
「ぎゃあー」
泣き泣き車に乗って、今来た道を探しながら行く
もう夜だ
音がした場所を思い出そうとするが、まったく思い出せない
国道に出た
もうだめだ
引き返そうとも思ったが、結局ずるずると塾の先生の家に近くまで来た
1時間前に、娘とメールした地点だ
なにやら、光るものがある
それは二つだ
車を止めてよく見たら、車庫のシャッター前に携帯電話の本体
その30センチ車道側に電池ケースの蓋
「あった~」「ぎゃお~」
電池ケースの蓋をした途端、携帯が鳴った
心配した家人が、家から掛けてきた電話だった
生きている!
「おまえ、生きてたか―」「神様、ありがとー」
落とした衝撃なのか、携帯には傷がついていた
スライド式だが、液晶のほうでなく裏面にである
この携帯は、カメラのレンズがむき出しでなく、カバーがついている
そのことも幸いした
あと10カ月、月賦が残っている
手触りは悪くなったが、ほんとに「神様、ありがとー」だ
もちろん、二度といい加減な管理をしないことを誓ったのである