


道すがら、心は新聞に出ていたトキのことで、いっぱい
佐渡で放たれたトキのうち一羽が、富山県黒部市に現れたという
GPSで管理されているから分かるらしいのだ
おかげで、きょろきょろしながらスクーターを走らせた
もちろん、新聞には人々が殺到しないように「黒部市内」ということしか明らかにされていない
あとは「県道沿い」ということが読み取れるだけ
これで探そうというのも無茶な話だが、とりあえず、宇奈月温泉へ
鉄橋を渡る黒部峡谷鉄道のトロッコ電車を前景に、宇奈月温泉郷を撮影していると、お客さん登場
と言っても、サルだ
子連れの母ザルの群れ
木の上から、道路にたたずむものまでいろいろだ
母親自体が小さいサルたちなので、怖くはない
「さるが、くさるほどいる」などと、くだらないオヤジギャグを心の中で言ってしまった
さて、そのあと数か所に立ち寄って撮影し、昼食のために帰ろうとスクーターを飛ばしていた
そのとき、田舎道なのに車の列とカメラ持った人たちがー
そう、そこだったのだ
田んぼの中で、しきりについばんでいるトキ
こういうこともあろうかと、望遠レンズを持ってきていてよかった
驚かさないように遠くから狙っているため、手持ちのレンズではこれが限界
佐渡の人には珍しくはないのかもしれないが、こちらではパンダ並みの扱いと言っていいだろう
黒部は名水の産地
「なんで、こんなところに―」
「ここの水が気に入ったのかねー」とおばあちゃんたちの会話が聞こえてきた
(20日午前、黒部市内で)