時間とは、先を見ると長いが、振り返るとあっという間のことだ、という
それでも、この戦いは長かった

二女が本日、大学の後期試験に合格した
前期を落ちた時は、まさに家の中が真っ暗になった
私立は確保してあるとはいうものの、官立志向の強い土地柄だ

後期は競争率がぐんと高くなる
志望校選びにもっと口を出せばよかったと後悔した
なのに、土俵際でうっちゃりだ

そして、これをもって、私の二女に対する「ある種のかかわり」も終わる

二女は中学の時に不登校となった
理由が分からなかった
対処の方法も分からなかった
ただ、そばについてやることしかできなかった
中学は遠くの学校に転校して、私が送り迎えをした

保健室登校だったが、幸い、難関と言われる高校に入れた
順調に成績も上がった
ところが、2年の3学期に不登校が再発した
まったく、学校へ行かない
ただ、家で寝ているだけだ
一時は、卒業さえ危ぶまれた

だが、学校側は熱心にカバーしようとしてくれた
実技を伴う体育は補講が行われた
一人のためにバレーボールの授業があった

そのとき、各クラスから友達が10人も参加してくれた
進学校だから、みんな受験勉強に必死なのに、手伝ってくれた
「いい気分転換だから―」と、あえてそう言って参加してくれた
親としては、涙が出るほどうれしかった
そして、娘が嫌われているどころか、慕われていることがわかって安堵した

きょうの合格発表をもって、私の一つの仕事が終わった
さわやかだが、少しのうつろさも感じる
あとは、遠く離れて一人暮らしを始める二女が無事に学業を終えることを祈るのみだ

毎日、遅刻をしていたために、二女は多くの先生に知られている
そんな先生たちが温かく育ててくれた
教育とはまさに「教え」「育てる」ことを実践してくれた
なによりも、それに感謝だ

そして、支えてくれたくれた友達たちにも、感謝したい
18歳の春
みんなの前途が洋々たることを心から祈りたい