
長女が10歳のとき、せがまれて動物管理センターでもらってきた犬だ
以来、15年と8か月
外で飼っていたが、雪が降っても小屋に入らず寝た
強い犬だった
この夏、右の前足が膨れているのに、次女が気づいた
動物病院で腫瘍と言われた
手術で取り除いた
しかし、傷口がなかなか治らない
待ったなしに病院へ通うことになった
すると、手術した部位のすぐ下に膨らみができた
再発である
こんなにも早く再発するのかと思った
レントゲンで肺にも転移していることがわかった
お医者さんは「足はできるだけ切りたくない」と言っていた
だが、どんどん悪化し、包帯の上から血がにじむ
ついに今日、断脚となった
今晩は入院の予定だった
しかし、夕方、呼び出された
「手術は成功し、いったんは目を覚ましたがまた眠ってしまった。このままではー」と
たまたま家にいた三女を連れて病院へ向かった
舌を出して、人工呼吸器で生きていた
心臓は120-130の心拍数だった
三女に「頭をなでてあげたら?」と言ったら、やさしくなでた
しばらくして、いきなり心拍数が30台に落ち、ランプが赤くなった
すぐにお医者さんが入ってきて、こちらは外に出た
待合室で待った
間もなくお医者さんが来た
「家族の方が来られるまで、がんばっていたのかもしれません」
処置のあと、真新しいタオルにくるまれた犬を受け取った
車に乗せ、ひたすら泣き続ける三女と帰った
月と木星と金星が並んで光っていた
長女からメールが来た
「やっぱ、(手術が)きつかったんかね。でも、大往生じゃん。私も看取りたかったけどー」
雑種「タロウ」
幸せだったと思いたい
そして、ありがとう