



車では行くこともあるが、電車は久しぶりだ
というのも、東京にいる娘が「北陸フリー切符」で帰ってきたのがきっかけだ
いや、案内したわけではない
4日間の有効期限内で加賀温泉、和倉温泉、城端、猪谷まで区間、特急列車の自由席に乗れる
だが、娘はどこへも行かない
ならば、もったいないと切符を借りて出かけた次第だ
滑川から特急北越で金沢へ
駅前に降り立ったのは、10年ぶりぐらいだろうか
百番街は知っていたが、外に出たら透明な大きな屋根のある空間に出た
地下と地上を有機的に結び、すごく垢ぬけている
まるで都会にきたような錯覚さえ覚える
そこから伸びる歩道には人工的なせせらぎが設けられ、絵になる空間となっている
さらに近江町市場、尾山神社、香林坊、兼六園へと歩いた
バスに乗らずに、ここまで歩いたのは初めてだ
町のあちこちで感じるのは、文化のレベルである
ビルの外にあるモニュメントや、中が見えるおしゃれなウインドー
昔のたたずまいも大事にしている
よく知っている富山駅前は、ほかの地方都市の風景となんら変わらない
しかし、金沢はひどくおしゃれに感じる
文化・芸術の香りがまちづくりに表れているのだ
多分、行政も芸術的なことにお金をかけるし、市民の理解も当然大きいのだろう
これが、将軍家を除いて江戸期に最も大きな大名だった加賀百万石の城下町の厚みや懐の深さなのだと思える
文化・芸術の真似ごとはどこの都市にもあるが、とってつけたような代物ばかり
まるで、安物の映画のセットのようなものが多い
そのなかで、金沢の歴史と伝統が重いことをあらためて感じさせられた
どれだけ富山市をひいきにしても、この分野では絶対にかなわない
それを承知の上で、なお、富山も文化に力を入れる都市になってほしいと願うのだ