
92年型。もう16年選手である
2004年に四国八十八カ所を歩いて回った翌年、お礼参りと称して再び四国を訪れた時の相棒だ
歩きでは52日間かかったが、フュージョンは9日間(四国への出入りを含めると11日間)で、八十八カ所を回らせてくれた
背中に「南無大師遍照金剛」と書かれた白装束で走り抜けたのだ
ズボンも白だから、まさに「月光仮面」のようであったかもしれない
富山ナンバーを見て「遠いところから……」と話が弾み、お接待を受けたことも何度かあった
そして、長年にわたって故障らしい故障もなく、事故にも遭わずに守ってくれた本当の愛車である
毎年、冬でも乗るが、今冬はなぜか機会がなかった
春になって、ようやく後輪を換えようと思ったがエンジンが掛からない
いつもは、どれだけ乗っていなくても何度も何度もセルを回していたら掛ったのに、今回は全くダメ
ついに、昔購入したレッドバロン富山店に電話して引き取りに来てもらった
購入時に200キロの無料ロードサービスがついていたので、引き取り料金はかからない
もっとも、路上で故障したわけでもないので、2週間ほど待たされた
ドッグ入りしてからも結構時間がかかり、ようやく「終わりました」の連絡
喜んで「近々取りに行きます」と答えると、「そちら方面へ行く機会があるから、納車しますよ」と
16年選手でありながら、新車のようにトラックで運ばれてきたのである
ガソリンが古くなっていたこと、バッテリーが弱っていたこと、プラグを交換したことなどが説明された
「もう古いですからねー」などと、こちらが自虐的に言っても、若いスタッフらは「オイルさえきちんと換えてもらえば、大丈夫ですよ。また、元気でお乗りください」と答える
商売っ気がないと言えばいいのか、本当にバイクが好きで、そう答えているのか
いずれにせよ、昨今の電話勧誘のようにしつこい商売はごめんだが、こうしたさわやかな若者たちのところには、これからもお世話になりたい
これまで何度か、125ccぐらいの小型に換えようかと思ったこともある
高速は走れなくなるが、もう年だし、ゆっくりと流すのが性に合っているような気がしてのことだ
しかし、若い彼らの言葉を聞くと、動かなくなるまでフュージョンに乗らせてもらうのもいいのかなあと思っている