毎朝、早く起きる
ここのところ、午前4時過ぎだ
そしてついに今朝は3時49分となった
「年を取ったから、そんなに寝なくていいのだろう」と言われる
それは違う
死ぬほど眠い

仕方なく起きるのは、飼っている老犬が吠えるからである
夜が明けてくると吠える
連続ではないが、一声吠えてはしばらく黙り、また吠える
鶏のようなものである
かつて、そんなことはなかった

ところが、一度、夜明けに吠えたので近所迷惑を心配して早朝散歩に行った
山の端が茜色に染まって美しかった
ところが、いつの間にか犬は散歩に行きたいがために毎日、夜明け前に吠えるようになった
仕方なく、眠い目をこすりながら出て行くはめになったのである

「あんたは子供どころか、犬もしつけられないのか」とカミさん
「そんなことを言ったって、仕方ないだろう。近所迷惑を放置出来ない」と反論
カミさんは、にやっと笑ってこう言う
「あんたは、犬にしつけられたのや」

ごもっとも
パブロフの犬となったのは、こちらのほうと言えないこともない
時には腹立たしいが、まだ薄暗い中を外に出ると、ちゃんとお座りして、こちらが出てくるのを待っている
老犬のくせに、そのときの表情は子犬のときの愛らしさを残しているのだ
それもあるから、やはり、起きてしまうのである

散歩から帰ると、こちらは目が冴えてなかなか二度寝できない
だが、犬のほうはさっさと犬小屋に入ってあごを落とし、ぐっすりだ
やはり、してやられているのである