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大地震のあった石川県・輪島へ出かけたことは昨日書いたが、そこで面白いものを見た
輪島の中心部にある「道の駅・ふらっと訪夢」を訪れたときのことである

かつては国鉄、ついでJR、その後は「のと鉄道」が、この輪島まで運行していた
だが、平成13年3月、ついに廃線
鉄道のない町のひとつになった

その線路とホームのあったところを保存し、道の駅としたのが、「ふらっと訪夢」なのである
むろん、プラットホームと掛けた言葉遊びなのだろう

駅名標(ホームにある駅名を書いた白い看板)の「わじま」の文字の下は、左に「のといちのせ」、右に「シベリア」

パンフレットいわく、
「本来は最終駅ですから片方は空白となるところですが、学生がシベリアとかウラジオストクとイタズラ書きしたのを、当時の駅長が配慮?してシベリアと標記がなされたようです」

さらに、こう続けている
「皆さまお帰りになっても旧輪島駅にシベリア行きがあったとは口外なさらないようお願いします。信用をなくすことが心配されます」
とても、粋で洒落ている

そばには地図が貼ってあり、輪島から日本海を超えてウラジオストク(シベリア鉄道の発着点)へ真っ直ぐ下に下りる線が引かれてあった
この地図は、多分、富山県庁が平成6年につくった逆さ地図であろう
つまり、大陸から日本列島を見たらこんな感じになると、北を上ではなく左にしたものである

かつて、対外開放されて間もないウラジオストクへ富山空港からの最初の定期便(平成6年)で訪れたことを思い出す
ウラジオストク駅にたたずみ、はるかシベリアを横断して首都・モスクワへ至る大陸横断鉄道への思いをはせたことがよみがえったのだ

日本海側は、長らく「裏日本」という言葉で称されてきた
それが今、豊かになりつつある大陸との貿易も盛んになり、「環日本海時代」として各県が競争を繰り広げている
「新潟に負けるな」と、富山もウラジオストク定期便を維持し、沿海州との交流を深めているわけだ

だが、このほほえましい輪島駅の標記を見ると、競争とは違う視点で「うまい! やるじゃん」と思うのである