人は間違いを犯すものである
そして、もっと大きな間違いは、それを隠すことである
誰もが、不都合な真実は隠しておきたい
隠し通せれば、それに越したことはない、と考える

アマチュア選手にカネを渡していた西武球団の不正が明らかになった
自分は知らなかったと言っていた早稲田大学野球部の清水勝仁選手が、本当は知っていたと言葉を翻した
西武球団に口止めされていたとも言った
カネを受け取っていたのは悪いことだが、あの会見で正直に話す清水選手を見ていると、同情してしまう
人間としての姿を見てしまうからだろう

ところが、西武の太田秀和オーナー代行の発言は歯切れが悪い
学生から真実を語られ、隠ぺい工作までばれてしまったのだから当然だろうが、なにやら、避けよう避けようとしている感じを受ける
あまりにも対照的な会見である

隠ぺいと言えば、北陸電力が志賀原子力発電所の11年前の事故を隠していたことが分かった
操作を誤り、原子炉内で臨界事故を起こしていた
人的な被害はなかったが、まかり間違えば大事故につながるミスである
速やかに監督官庁などに報告すべきと決められているが、現場の判断で隠した

原発にはいろいろと批判や反対運動がある
それを考慮して、隠したという状況は推測できる
だが、よかれと思ってやったことが、最悪の事態を招いたと言っていいだろう
「信頼のおけない北陸電力」ということを全国に知らしめた

もしかすると、出世に響くから不都合な真実を上層部に上げたくないという心理があったかもしれない
会見で、ふんぞり返って、他人事のように突き放した感じで質問に答える職員がテレビに映っていた
ふだん、エリートとしてそうした態度が身についているのだろう
事故も、隠ぺいも、発覚後の対応も、残念なのである