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 犬を飼って13年になる。長女が子供のころ、「どうしても飼いたい」というのを「ちゃんと世話ができる10歳になってから」と言い続けてきた。そのうち忘れるだろうと思っていたが、10歳になってもその思いは変わらなかった。半ば仕方なく、動物管理センターでもらってきたのである。

 めぼしを付けた子犬は希望者が何人もいて、じゃんけんとなった。娘は最後まで残ったが、決勝で負けた。「よそのおばちゃんに狠拿个鍬爐気譴拭廚伐銈靴っていたのを今でも覚えている。そこで、人気のなかった子犬を貰い受けて段ボール箱に入れて持ち帰ったのである。

 早速、一晩鳴き続けて近所から苦情は来るわ、下痢をして病院で診てもらったら虫がいるとかで、かなりの治療費もかかった。ランニングコストがこんなに高いならペットショップで買ってきてもよかったな-と思ったのは事実だ。

 それでも、知り合いから「犬の命を救ったのだから」と犬小屋をプレゼントされ、木の香新しい小屋に長女が入ってみたりして喜んでいた光景は忘れられない。

「タロウ」と名づけられた犬は柴犬の雑種である。犬らしく飼いたいと、室内ではなく前庭に設置された犬小屋で暮らすこととなった。以来、13年間、長女、長男、二女、三女の遊び相手になってきたが、特に長女と三女がタロウをかわいがった。人間には犬と相性がいいのと悪いのがいるのは古今東西同じである。

 冬、雪が降ると大喜びだ。足の肉球が冷たくないだろうかと思うのだが、本人?はいたって平気である。それも犬小屋に入らず、雪の上で眠る。2カ月ぐらいはそうしている。南極観測隊のタロウ、ジロウもこんな感じだったのかと思わせるほどだ。

 去年の夏、猛烈な暑さに体がかなりまいってきた。もう年だからなあと思ったが秋に回復。そして今夏である。肩のあたりを後ろ足でかきむしり、皮膚が見え、血がにじんだ。見るからに行動が異常だ。あっという間に傷口が拡大した。あわてて病院に駆け込んだ。血液検査の結果、医師からは「フィラリアですね」と説明を受けた。病名は知っていたが、まさか罹患するとは思っていなかった。

 菌を殺す薬は強いので、体力が回復するまでは無理と言われた。対症療法の薬をもらって3週間。ようやく本日、注射である。半日入院しての治療だった。迎えに行ったとき、ずいぶんとしょんぼりとして出てきた。薬のために体が弱っているのだろう。「しばらくは吠えたり、飛びついたりしないように。安静に」と言われた。

 ドッグイヤーという。人間より6倍ぐらいの速さで生きて、寿命が尽きる。12年から15年、長生きの犬でも20年で死ぬ。我が家にきてから次々と家族の年齢を追い越していった。今は80歳ぐらいなのだろうか。

 散歩のときにリードを強く引っ張るなど、しつけは悪いが、その力にまだまだ生命力を感じるのである。「猫かわいがり」はしていないが、できるだけ好きな散歩をしてやろう。病院帰りの情けない顔を見ると、そう心に誓ってしまうのである。