
布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)と呼ばれる儀式である。
江戸時代、越中の立山は霊峰とされ、女人禁制であった。
禁を破って山に分け入り、木に変えられてしまった女性もいた。
そんな女性たちの極楽往生を願って行われる宗教行事である。
閻魔堂から目隠しをしたまま僧侶に先導されて布橋を渡る。
そして、姥堂に見たてた立山博物館の真っ暗な遥望館で一心にお経を読んだあと目隠しを解くと、いきなり室内の覆いが取り払われ、光が射す。
立山へ連なる山々が眼前に現れる仕組みだ。
女性たちは地元・富山のほか東京、茨城、千葉、岐阜、京都、兵庫から参加した人たちという。
数珠を手にして合掌する姿は、何を祈っているのだろうか。