とんでもない犯人に振り回される警察、という構図は割とよくある。「事実は小説より奇なり」というが、まさに想定を超えているのが現実社会だからだ。秋田の児童殺害事件は、自らの娘も殺した連続殺人へと発展した。途中から多くの人々が、この最悪の事態を予想していたことだろう。なのに「母親が怪しい」という情報は、第二の事件前にはなかったというのが記者会見での秋田県警の説明だ。がっかりである。
昔、サツ回りの記者として駆け出しのころ、ある事件の捜査記録を目にした。子供が殺害された事件の総まとめだ。事件が発生すると警察はどう動くかの参考になると思い、熟読した。そして、なんと最初に、「両親はアリバイがあり、事件との関係がないことが証明された」と記されていた。
これが警察の実態なのかと思った。まず、被害者の身内を疑っていたのである。そんな普通の神経では考えられないことからスタートする。捜査機関の恐ろしさと同時に、そうした姿勢があるからこそ事件解決への道筋が開かれるのだと痛感した。
今回、秋田の事件で初動捜査に問題があったことが批判されている。県警は事件事故の両面捜査だったという言い訳に終始しているが、厳しい視線を向けられるのは当然だろう。確かに警察組織は現実問題として、忙しいとか、経験不足などいろいろ理由があるだろう。しかし、全国のどこもそうだが、プロがいなくなったということに尽きるだろう。
警察はどの行政組織より、身内意識が強く、上司や他の部署についてはものが言えず、隠蔽体質である。さらにはペーパーテスト至上主義だ。試験に受かればどんどん出世する。内部からも「あいつは泥棒一人捕まえられないのに、勉強は出来るから」というやっかみがある。そうして巡査から巡査部長になれば、部長さんである。さらに警部補、警部と階段を上がり、警視で署長クラスとなる。その上は警視正、警視長、警視監と続くが、キャリアを除くと警視正が最高だ。
こうした出世は、試験の成績で決められる。おかげで、お巡りさんたちは本を片手に勉強だ。昔なら酒場で情報を仕入れたり、街をうろついて裏社会のこともよく知っていた。だが、今はサラリーマンなのである。こうなると結果は見えている。警察をプロ集団に戻すにはどうしたらいいのか。試験で出世した人たちが考えるべきだろう。
昔、サツ回りの記者として駆け出しのころ、ある事件の捜査記録を目にした。子供が殺害された事件の総まとめだ。事件が発生すると警察はどう動くかの参考になると思い、熟読した。そして、なんと最初に、「両親はアリバイがあり、事件との関係がないことが証明された」と記されていた。
これが警察の実態なのかと思った。まず、被害者の身内を疑っていたのである。そんな普通の神経では考えられないことからスタートする。捜査機関の恐ろしさと同時に、そうした姿勢があるからこそ事件解決への道筋が開かれるのだと痛感した。
今回、秋田の事件で初動捜査に問題があったことが批判されている。県警は事件事故の両面捜査だったという言い訳に終始しているが、厳しい視線を向けられるのは当然だろう。確かに警察組織は現実問題として、忙しいとか、経験不足などいろいろ理由があるだろう。しかし、全国のどこもそうだが、プロがいなくなったということに尽きるだろう。
警察はどの行政組織より、身内意識が強く、上司や他の部署についてはものが言えず、隠蔽体質である。さらにはペーパーテスト至上主義だ。試験に受かればどんどん出世する。内部からも「あいつは泥棒一人捕まえられないのに、勉強は出来るから」というやっかみがある。そうして巡査から巡査部長になれば、部長さんである。さらに警部補、警部と階段を上がり、警視で署長クラスとなる。その上は警視正、警視長、警視監と続くが、キャリアを除くと警視正が最高だ。
こうした出世は、試験の成績で決められる。おかげで、お巡りさんたちは本を片手に勉強だ。昔なら酒場で情報を仕入れたり、街をうろついて裏社会のこともよく知っていた。だが、今はサラリーマンなのである。こうなると結果は見えている。警察をプロ集団に戻すにはどうしたらいいのか。試験で出世した人たちが考えるべきだろう。