地球規模でみると少子化が悪いことだとは言えないだろう。地球が養える人口には限りがあるからだ。発展途上国の人口爆発で、世界の人口は六十億人を突破した。かつて人口は発展のバロメーターのように言われたが、多ければいいというものではないことは明白だ。
だが、人口の右肩上がりの社会しか知らなかった日本は、これにとまどっている。老人ばかり増えて社会に活力がなくなるとか、年金財政が破綻して将来は年金をもらえないのではないかなど、先行きを悲観する声が多い。
日本の人口をみると、江戸後期は約三〇〇〇万人である。食料の輸入などは出来ない時代だから、当時の食料生産・生活状況・医療レベルで日本列島が養うことができたのが三〇〇〇万人だったとも言える。一九二〇(大正九年)の国勢調査では五五九六万人。一九四〇(昭和一五年)には七三一一万人、一九九〇(平成二年)には一億二三六一万人と増えている。
つまり、日本の人口はおおよそ七〇年ごとに倍々になってきたわけだ。ものを作る人が増え、買う人も増えてきた。植民地支配をしていたイギリスと違い、資源もない極東の小さな島国の経済はこうして発展してきた側面もある。しかし、一九七〇年以降、伸び率が鈍化した。そしてついには減少に転じることが明らかだ。
先進国が少子化になるのは自然の摂理である。医療技術の進歩などにより、多産多死から一時的な多産少死をへて少産少死になる。これは、ある意味、動物の本能といってもいい。ちゃんと育つなら、子供の数が少なくてもいいのは明白だ。日本ではベビーブーム時代の多産少死をへて、次の段階に入ったことを示している。
ほかに少子化の原因としては、先ほど挙げた晩婚化も影響している。第一子を産む平均年齢はいまや二九・一歳だそうだ。さらに理想の子供の数は三人としながらも、実際に子供が少ない理由のトップは、「教育費が高いため」という。教育熱心な韓国でも教育費が高いことを理由に少子化が日本より進んでおり、同じ傾向をたどっている。
子供には学習塾をはじめピアノや習字、英語などといった各種習い事をさせる。独り立ちするまでには、かなりの金額がかかる。このため、「子供が多いと暮らしが成り立たない」という。同時に会社勤めの女性が増えたから出産、育児で何度も長期に休むことが難しい。「私が会社を辞めたら生計が成り立たない」とする女性も多い。かくて少子化は進む。
だが、人口の右肩上がりの社会しか知らなかった日本は、これにとまどっている。老人ばかり増えて社会に活力がなくなるとか、年金財政が破綻して将来は年金をもらえないのではないかなど、先行きを悲観する声が多い。
日本の人口をみると、江戸後期は約三〇〇〇万人である。食料の輸入などは出来ない時代だから、当時の食料生産・生活状況・医療レベルで日本列島が養うことができたのが三〇〇〇万人だったとも言える。一九二〇(大正九年)の国勢調査では五五九六万人。一九四〇(昭和一五年)には七三一一万人、一九九〇(平成二年)には一億二三六一万人と増えている。
つまり、日本の人口はおおよそ七〇年ごとに倍々になってきたわけだ。ものを作る人が増え、買う人も増えてきた。植民地支配をしていたイギリスと違い、資源もない極東の小さな島国の経済はこうして発展してきた側面もある。しかし、一九七〇年以降、伸び率が鈍化した。そしてついには減少に転じることが明らかだ。
先進国が少子化になるのは自然の摂理である。医療技術の進歩などにより、多産多死から一時的な多産少死をへて少産少死になる。これは、ある意味、動物の本能といってもいい。ちゃんと育つなら、子供の数が少なくてもいいのは明白だ。日本ではベビーブーム時代の多産少死をへて、次の段階に入ったことを示している。
ほかに少子化の原因としては、先ほど挙げた晩婚化も影響している。第一子を産む平均年齢はいまや二九・一歳だそうだ。さらに理想の子供の数は三人としながらも、実際に子供が少ない理由のトップは、「教育費が高いため」という。教育熱心な韓国でも教育費が高いことを理由に少子化が日本より進んでおり、同じ傾向をたどっている。
子供には学習塾をはじめピアノや習字、英語などといった各種習い事をさせる。独り立ちするまでには、かなりの金額がかかる。このため、「子供が多いと暮らしが成り立たない」という。同時に会社勤めの女性が増えたから出産、育児で何度も長期に休むことが難しい。「私が会社を辞めたら生計が成り立たない」とする女性も多い。かくて少子化は進む。