福ちゃん今日はウィンクをしてくれました。
今朝は昭和の大スター故「石原裕次郎さん」のお話です。
《稲の穂は実るほど、頭が低くさがるものだが、人間も徳が高く、内に充実したものがあるほど謙虚だということ》
ある新人俳優が、デビューして間もないころ、撮影所内にいた日活のスタッフや俳優たち一人一人に挨拶をしに行った時のことです。
どの人もつっけんどんで、「ああ、そう。まあ、せいぜい頑張りな」程度の応対しかしてくれませんでした。
中には、彼が挨拶をしても、テーブルの上に足をのせたまま、タバコをぷかぷかふかし、無視する人までいました。
しかし、石原裕次郎さんだけは違っていました。
当時、既に大スターであったにもかかわらず、その新人が挨拶をすると、石原さんもすぐに席を立って、深々と一礼しながら、こう声をかけました。
「こちらこそ、どうかよろしくお願いします。これからいっしょに頑張っていきましょう」
石原さんのこの態度に新人俳優は大いに感激し、
「自分はこの人に一生ついていこう。俳優として大成しなかったら、この人のお抱え運転手でもいい。雑用係でもいい。とにかく、この人のそばにいたい」と思ったそうです。
実は、この新人俳優こそ、現・石原プロの社長である渡哲也さんなのです。
「宇宙銀行」
植西聡さん
サンマーク出版より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます