今朝は今年の全国高校ラグビー大会で優勝した東海大学付属仰星高校の監督
「湯浅大智さん」をご紹介します。
母校を率いた3年間で2度の全国制覇。2年前は恩師で前監督の土井崇司・東海大テクニカルアドバイザー(56)の「遺産」を引き継いでの優勝だが、今回は入学時から手塩にかけてきた選手達と頂点に立った。「3年間かけて、子供たちが人間的にも成長をした」と喜びもひとしおだ。
生徒には「目配り、気配り、心配り」を説く。コーチ時代から夏合宿や試合日などの朝には、選手同士で握手して互いに30秒間褒め合うことをさせた。「褒めるには相手のいい所を探す。探すことが気づきにつながり、気づきが実行につながる」。前回優勝時と異なり、今大会のメンバーには傑出した能力を持つスター選手はおらず、「何事にも考えて取り組み、追求する力があった」とたたえる。
高校3年時は主将のフランカーとして花園で優勝。「勝てばいいではなく、新しいラグビーを創造するという土井先生の教えは引き継ぐ」と強調する一方、「土井先生との違いは、しつこさ。僕は要領よくではなく、泥臭くというタイプ」とも。今大会は選手が愚直にタックルを続け、「湯浅カラー」も濃く出てきた。
1年生のクラス担任も務めて多忙な毎日だが、「苦労は感じない。ラグビーも授業も、教えることは楽しい」と笑う。趣味は料理。1人でやっていると頭が整理され、指導や練習の方法がひらめく」指導者が天職のようだ。
湯浅大智さん(34)
大阪市出身。東海大卒。9年間のコーチを経て監督就任。保健体育教師。大阪府交野市に在住。
毎日新聞(1月12日)より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます