今朝はソフトバンクテレコム取締役専務の今井康之さんが、
孫正義さんから教えてもらったことの一つ、
会議で物事が決まらない時の「おまじない」のお話です♪
経営会議では、忌憚のない意見が飛び交います。
なかなか結論が出ず、会議が行き詰まることもあります。
そんなとき、孫さんは、
「ちょっとトイレに行ってくる」
と言って、いきなり立ち上がり、
トイレから戻ってくると、
「思いついた!」
と言い、鋭い指摘を語り始めるんです。
あるとき、幹部の間で、
「何か隠し技があるんじゃないか」
という話題になり、孫さんに聞いてみることにしました。
すると、孫さんはこう教えてくれたんです。
「悩んでいるときは、細部に目が向かっている。
細部に目が行くと、ものの考え方がグーッと複雑化してしまって、
解決の道がどんどん塞がれていく。
そんなときは、“おまじない” を唱えればいい。
【簡単だ!簡単だ!簡単だ!】
と口に出せばいいんだ」
私はとても感激してしまいました。
複雑な問題について考えようとすると、
細部にとらわれてしまいやすい。
そんなときは、「簡単だ」と口に出すことによって、
複雑なはずの問題を、大きな枠で捉えることができる。
この話を聞いてから、私の部門では、
何があっても、「簡単だ!」というようにしています。
孫さんの言う「簡単だ」は、細部を疎かにする ということではありません。
むしろ、徹底的に細部にもこだわります。
そして、常に大きな枠作りもします。
そのひとつの表現が「簡単だ」という言葉なんだと思います。
月刊 PRESIDENT より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます