今朝は吉田清吉さんの著書よりご紹介します。
広島県今治に耕三寺というお寺があります。ここは西日光といわれて、母親に孝養のため建てられたお寺と聞いています。
何でも今日一日を大切にせよと言うので、「南無阿弥陀佛」の六字を頭につけて次のように書いてありました。
一、南(な)んの不足も今日一日は、私は云わずにニコニコと。
二、無(む)かし忘れず今日一日は、私は報謝でニコニコと。
三、阿(あ)すと言わずに今日一日は、私は精出すニコニコと。
四、弥(み)名(な)を称えて今日一日は、私はたしなみニコニコと。
五、陀(だ)れに向ふも今日一日は、私は愛語でニコニコと。
六、佛 に抱かれ今日一日は、私は極楽ニコニコと。
本当に素晴らしい「六字の生活」のお言葉だと思います。
今日一日だけと思ったら誰でも出来ます。
明日も、明後日も、来年も再来年もやらなければならないと思いますと、なかなか出来ないものです。
この今日一日ニコニコ出来たら今日一日、極楽の世界にいるのです。極楽の生活が出来るのです。
極楽は遠くに非ず、今此処にあり。今此処、自分の心にあるのです。ニコニコした時、感謝した時、喜んだ時、合掌した時、そこに極楽が現れるのです。この極楽の生活をするのが本当の人生です
今日一日だったら誰でも出来る筈です。今日一日とにかく実行してみましょう。今日一日出来たら、明日も今日一日だと思って下されば出来ます。千里の道も一歩からです。仏教でも精進の尊さが各所で説かれていますが、努力が報いられるのがこの世界です。
「初めての人にわかる般若心経」
吉田清吉さん
芸能日本社より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます