今朝は日本笑い学会副会長の昇幹夫さんのお話です。
「食」「動」「息」「思」の4つのポイントがそろって、初めて心身ともに健康であると思います。
「食」の字は“人を良くする”と書きます。身体は食物によって作られているという実に当たり前のことにまず気づいてください。
食の基本は“楽しく、おいしく、ありがたく”に尽きます。そしてFOODは“風土”、その土地でできたものを頂きましょう。
日本人なら和食。分搗(ぶづき)米と野菜をとるのが良いですね。
「動」は適度の運動。無理は禁物です。
「息」の基本は出すことです。息を吐き出す“笑い”が良いことは先ほど述べましたが、同じく歌うこともとても良い。カラオケで歌うとNK活性が上がります。
涙を“出す”、つまり“泣く”のも良いんですよ。感情的な涙が有害物質を取り除き、多くのストレスホルモンを排出することが研究の結果わかっています。
顔はその人の生活、健康、そして人生そのものが現れます。
自分の顔は人様に見せるためにあるんです。明るい顔はまわりを明るくしますし、暗い顔はまわりを暗くする。
笑顔はその人の魅力をアップさせます。初めは作り笑いでも、嘘も八百、続けてやれば本物になります。
最後に「思」ですが、これはどんな心の持ち方で人生を生きるかということです。
日本人はまじめ過ぎで、白・黒とか幸・不幸いずれかというように何事もはっきりさせないと気が済まない。でも、まじめ過ぎると敵をつくるし、自分も苦しなって悩む。かといって不まじめも困ります。
そこで私は「非まじめ」というのが良いのではと思います。日常生活にユーモアを見つけて楽しむのです。
要は物事の受け止め方の問題です。たとえガンになっても、ガンになったからこそ生きる意味を考え直して、日々を前向きに過ごせるようになった。「ガンになって良かった」と思える視点の転換、これが「非まじめ」の発想です。
心の持ち方と自然治癒力は深く関係しています。治る力は自分の中にあるのです。病気は、ライフスタイルを見直せという身体からのサインだと思ってください。
マイナスのストレスばかり感じていると、免疫力は完全に落ちます。反対にプラスのストレス、私はこれを「魂のふるえるほどの感動」と呼んでいますが、これを感じることで身体が変わるのです。そして得意なこと、好きなことといった生きがいを持つことです。
私は、なるべく切ったり貼ったりしない方法で、病気を治したほうが良いと考えています。「自分でつくった病気なんだから、自分で治しやー!」ってね。
他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる。物事の受け止め方を変えると身体が、環境が、そして人生が変わってきます。
だからいつもユーモアを忘れずにね。“笑いは心と体にとって、締まりきったネジを緩める薬です。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます