今朝は小林正観さんの著書よりご紹介します。
「よいことばに出会うことは、よい友人に出会ったのと同じである」
よいことばに出会ったことが、よい友人に出会ったのと同じ価値を持つ。
すばらしいことばです。
和歌山県の高野山に行ったとき、お店にポスターのようなかたちで、次のようなことばが書いてありました。
「出会いは人の心を広げてくれる。別れは人の心を深くしてくれる」
「う~ん」と、うなりました。
本当にそうです。
自分で気が付くには何十年もかかりますが、こんなことばに出会ったら、自分なりに納得できます。
「出会いはありがたいが、別れがいけないものである」というような価値観を、私たちは教え込まれました。
離婚がいけないこととか、親子の別れが悲しいとか、そういうふうに教え込まれてしまったのですが、「別れは人の心を深くしてくれる」と考えたら、それはそれでまたよしということになるではありませんか。
そのポスターを見たとき、たまたま数人の人と一緒にいたのですが、その中に離婚をした人がいました。
その人がこんなことを言いました。
「離婚をしたことにほんの少し残っていた後ろめたさがなくなりました。卒業できた気がします」
短いことばによって、人間は救われることがあるのです。
よい一言、よいことばは、よい友人を一人得たのと同じくらいの重みと深さを持っています。
『心に響いた 珠玉(しゅぎょく)のことば』
小林正観さん
KKベストセラーズより。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます
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