
「?・・・・」
今朝は医学博士、鴨下一郎さんの著書よりご紹介します。
ささいなことで腹を立てるのは、大人げないこと。
大人げないことで、腹を立てていませんか?
たとえば友人の集まりで、「二次会は、どこへ行く」という話になる。
「いいバーを知ってる」と提案する。
と、友人のひとりが、
「あんなバーの、どこがいい?雰囲気悪いし、バーテンダーは横柄だし、酒はまずいし」と、反論してくる。
カチンときます。
ここで、カチンとはするが、
「そうかなあ。私は、いいバーだと思うけどなあ」と笑って、穏便に済ませられるのが「大人」です。
カチンときた気持ちを抑えられず、「あなたみたいなお子ちゃまに、バーの良し悪しがわかってたまるか」と、腹を立てるのが、「子供」。
大人げない振る舞いです。
ことに人は、自分の考え、好み、趣味、信条といったものをあからさまに否定されると、プライドを傷つけられ、ついムカッと感情を荒立ててしまいます。
しかし、たとえプライドを傷つけられても、軽く受け流すことができるのが、「大人のプライド」ではないかと思います。
そこでキャンキャン騒ぐのは、「大人げないプライド」ではないでしょうか。
できれば品のいい、紳士的、淑女に似合った「大人のプライド」を持ってほしいのです。
自分の力量に自信がない人は、ちょっと文句をいわれただけで腹を立てます。
自分の考え、好み、趣味、信条を否定されて…それで腹を立ててしまうのは、じつはそれだけ、自分に自信がない証し。
自分が信じていたことが、相手の言葉で突き崩されてしまうことに怯(おび)えて、腹を立ててしまうのかもしれません。
堂々と、軽く受け流してしまえばいいのです。
胸を張って、相手の非難など無視すればいいのです。
それができるのが「強い」証しです。
『「機嫌のいい人」に人は集まる』
新講社ワイド新書より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます