
「僕が住む町の風景」
しっとりツルツル


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けさは鳥井信冶郎さんの著書よりご紹介します。
そのころ、英国以外でウィスキーをつくる計画は荒唐無稽(こうとうむけい)だと思われていた。
仕込みから商品化まで何年もかかるうえにきちんとした製品になる保証はまったくない。
この企(くわだ)ては、多くの人から見て、ばかげたものだった。
社員は懸命に計画を断念させようとした。
「製造工場を建てなあかん。
莫大な資金がいりまっせ」
「ウィスキーは最低6.7年間寝かすそうや。
金利が間尺(ましゃく)にあいまへん」
反対の声が強ければ強いほど、信治郎のベンチャー・スピリットは燃え上がった。
「資金?赤玉の儲け使ったらよろし」。
「赤玉ポートワイン」の販売で得た利益をつぎ込みたいという信冶郎に、全役員が反対した。
このとき、信冶郎が言った有名な言葉が残っている。
「開拓魂や。
壽屋(ことぶきや)の創業以来の精神やで。
そやなかったら、英国だけにしかないスコッチタイプのウィスキーをつくろうなんて考えてへん。
やってみなはれ、やらなわからしまへんで」
1924年の秋、京都の山崎でウィスキーの仕込みが始まった。
「仕事で一番大切にしたい31の言葉」
大和書房より。
サントリーの語源は鳥井さん(サンには太陽の意味)だそうです!?
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます