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今朝は大河滋さんの著書よりご紹介します。
「社員教育とは躾である」
藤沢さんと本田さんが身を持って、ホンダの社員たちに叩き込んだのは、一言で言えば「躾」である。
例えば、人に対する気配りだ。
本田さんは宴会で座敷に上がった時は、ともかく働いている人に気を使う。
芸者さんや仲居さんは言うまでもなく、裏方の板前さんから下足番に至るまで徹底的に気を配る。
料理を食べれば、「板前さんにお礼がいいたいから」
と声をかけ、随行者に「ちゃんと、心づけはしたか」
といちいち確認する。
気の回らない若い社員がお付きになったときなどは、たいへんだった。
あるとき、社内の宴会で芸者さんが日本舞踊を舞った。
ところが、話に夢中になって、誰もまともに見ようとしない、踊りが終わっても拍手しない。
今の若い人たちなら、当たり前の光景である。
本田さんにとってはこれが我慢できない。
スクッと立ち上がって、社員たちを怒鳴りつける。
「この人たちはプロとして、みんなのために一生懸命、踊ってくれているんだ」
「それも見もしないで、騒いでいる」
「それでお前たちは営業として客に接することができるのか」
一瞬のうちに会場が静まり、宴会が白けてしまった。
私は直接見聞きしたわけではないが、あっという間にこの話は全国のホンダの営業所・工場に伝わり、翌日から全員、宴会で余興があれば真剣に見、聴き、拍手するようになった。
「ホンダをつくったもう一人の創業者」
大河滋さん