将棋永世棋聖・元名人の米長邦雄さんの著書よりご紹介します。
運がよくなるにはどうするか。
それには運のよい人と付き合って、運の悪い人とは付き合わないことです。
では、問題は、運が悪い人はどういう人で、運がいい人はどういう人かを、い
かに見分けるかですね。
私はその人と会った瞬間、運がよい人か悪い人かをすぐに見抜くことができま
す。
これは私の一番の特技でもあるわけですが、結論の部分だけを申し上げます
と、運のいい人、運の悪い人の差というものがあるんです。
運の悪い人は次のような感情を持っています。
他人と自分を比較して「妬(ねた)む」「そねむ」「ひがむ」「恨(うら)む」「憎む」
…。
そんな人に運はやってきません。
お付き合いする女性が運が悪い人だと、男性の運気はガタガタッと落ちるんで
すよ。
相手の運がよいと男性の運気は上がります。
結局、「妬む」「そねむ」「ひがむ」という気持ちがない人は長い時間一緒にいた
としても「あの人は素晴らしい」「すてき」といった言葉ばかり口にします。
「金もなければ、仕事もうまくいかない」と感じていた時に「でもあなたのここが
好き」と言われたら、男性は誰だって「よし、やる気が出てきた」となりますね。
それで運もよくなる。
それが、「あんた、本当にダメな男ね」といつも言われていたらどうですか。
日頃持っている恨みつらみなどが、その男性の生活や仕草に全部出るように
なりますから。
そうすると運が悪くなっちゃうんですよ。
相手の運をよくするには、まず自分の運をよくすることが大切なわけですけれ
ど、自分がよい感情を持ち合わせているか。
もう一つは、相手がそれを持っているかどうかを知ることです。
『月刊致知』より。