コールドリーディングのお話 | 北風家のおやじのブログ

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今朝は石井裕之さんの著書よりコールドリーディングのお話です。



コールドリーディングとは、事前に下調べなどせずに、その場で相談者を占う、という意味です。

心理的・言語的なトリックを使って、相手の人生や心の中を読み取っているように思わせるだましの話術のこと。

つまり、ニセ占い師やエセ霊能者が使うテクニックのことなのです。

“事前に下調べをしておく”タイプのものは、“ホットリーディング”と呼ばれます。

詐欺師とは、“だましのプロ”ではなく、“信頼させるプロ”です。

詐欺師は、“まずはじめに本当のことを言って信じさせ、それからだます”からなのです。

コールドリーディングに限らないのですが、ヘタな占い師やカウンセラーほど、自分のほうが一方的にしゃべって、相談者のほうはあまり口を開かない。

優秀な人ほど、自分がしゃべるよりも相手にたくさんしゃべらせているのです。

そうすれば、相談者のほうも気持が良くなって、いろいろな情報を開示してくるのです。

自分の話を十分に聞いてもらって満足すると、ようやく相手の話を聞こうという余裕が出てくるものだからです。

コールドリーディング技法の一番の基本は、何といっても“ストックスピール”です。

ストックスピールとは、“誰にでも当てはまるような漠然としたことを、あたかも相談者の個人的な事実を言い当てたかのように提示するテクニック”のことです。

“人は、他人の話を、自分のことに当てはめながら聞いている”という傾向があるからです。

たとえば…

『プライベートとのときには、仕事のときとは逆の性格が出たりしませんか?』

人はいつも同じ一面だけを出して生きているわけではありません。

バランスとして、仕事のときとプライベートのときは、どんな人でも多少は違う面が出てくるに決まっています。

『自分に厳しいほうですね?』

もし相手が「いいえ、私は自分には甘いです」と答えたとしても、それ自体が自分に厳しいことの証明になります。

『自分自身に投資していますね?』

お金を払って占いを受けにくるような人だったら、そのこと自体が自分への投資だと言えます。

『アルバムに整理せずに、放置している写真がけっこうありますね?』

このストックスピールはコールドリーディングの古くからの定石です。

『職場で、あなたのことを誤解している人がいますね?』

逆に、「自分のことを理解してくれているな」と思えるような人が、果たしてそんなにたくさんいるものでしょうか?

人間同士、なかなか理解し合えないものです。

これらのストックスピールを占いではなく、会社などで誰かをホメることに使うと…

ホメられて気分が悪くなる人はいません。

だからホメてあげれば、その人はあなたに対して好印象を抱きます。

これほど確実な人間関係のテクニックはないのに、もったいないことに、相手をホメようともしない人が多いのです。

なぜかというと、

「どうせホメたって、『そんなお世辞は結構です』って謙遜されるだけのことだ」

と決めつけてしまっているからです。

しかし、その謙遜は、ほとんどの場合、「そんな社交辞令じゃなくって、もっと説得力のあるホメ方でキメてくれよ!」という意味です。

たとえば、外見はどうみてもイマイチだし、服のセンスもどう見てもいいとは言えない。

でも、どこか安心感をあたえてくれるようなおおらかなところがある。

だから、そういう性格的なところをホメてあげよう―とあなたは思ったとします。

『鈴木さんは、他人に対してはとてもおおらかなのに、自分には厳しいかたですよね』

ここで、鈴木さんの心の中でストックスピールの“具体化の原理”が作用します。

つまり、より自分の体験に即した、具体的な形で表現してくるのです。

しかし、たいていの人はまず謙遜してきます。

『いや昔っから、自分にすごく甘いんだ』

こんなときには、

『(うなずいて)ご自分では特に意識していないくらい自然な性格になっているんでしょうね』

このひと言を最後に加えるだけで、圧倒的な好印象を与えることができます。

「どうもオレには自分に甘いところがあるな…」と自信がなかったのに、「他人から見れば、案外、オレも自分に厳しくて、他人に優しいという立派な生き方ができているのかもしれないなあ」と思えるのですから。

『コールドリーディング』フォレスト出版より。

今朝も最後までお読みいただきありがとうございます