今日は木下晴弘さんの著書よりご紹介します。
その女性は、何をしても続かないひとでした。
そんな彼女に、新しい仕事先の紹介が届きました。
スーパーでレジを打つ仕事でした。
ところが、勤めて1週間もするうち、彼女はレジ打ちにあきてきました。
そんな時、彼女は思い出しました。
小学校時代の夢でした。
ピアニストになりたくて練習を頑張っていたころを・・
彼女は心に決めたのです。
「そうだ、私は私流にレジ打ちを極めてみよう」と。
いつしか、彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい、名前まで
一致するようになりました・・
だんだんこの仕事が楽しくなってきました。
そんなある日のことでした。
「今日はすごく忙しい」と思いながら、彼女はいつものようにお客さんとの会話
を楽しみつつレジを打っていました。
すると、店内放送が響きました。
「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。どうぞ空いているレジにお
回りください」
ところが、わずかな間をおいて、また放送が入ります。
そして3回目、同じ放送が聞こえてきた時に、初めて彼女はおかしいと気づき
ました。
どうしたことか5つのレジが全部空いているのに、お客さんは自分のレジにし
か並んでいなかったのです。
店長があわてて駆け寄ってきます。
そしてお客さんに「どうぞ空いているあちらのレジヘお回りください」と言ったそ
の時です。
お客さんは店長の手を振りほどいてこう言いました。
「私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。このおねえさんと話をす
るためにここへ来ているんだ。だからこのレジに並ばせておくれよ」
その瞬間、彼女はワッと泣き崩れました。
彼女はポロポロと泣き崩れたまま、レジを打つことができませんでした。
仕事というのはこれほど素晴らしいものなのだと、初めて気づいたのです。
そうです。
すでに彼女は、昔の自分ではなくなっていたのです・・
「涙の数だけ大きくなれる!」P32-43引用
木下晴弘さん
フォレスト出版より。
You Tubeでご覧下さい。(ハンカチを準備して、、)
めっちゃ感動します
∧,,,∧
(´・ω・)∧
γつ(・ω・`)
(_、_と ヽ
.... l、_ノ~...