今日は経営の神様と言われた故松下幸之助さんのお話です。
松下幸之助は、物事がうまくいったときは「これは運がよかったのだ」と考え、失敗したときは「その原因は自分にある」と考えるようにしていたそうだ。
つまり成功は運のお陰だが、失敗は自分のせいだということである。
実際、成功といっても、その過程には小さな失敗がいくつもあるものだ。
一歩誤れば、大きな失敗につながりかねなかったかもしれない。
けれども驕りや油断があると、そういうものが見えなくなってしまう。
反対にうまくいかなかったときに、それを運が悪かったとか、社会や時代背景が悪かったと他人に責任を転嫁すれば、その失敗の経験が生きてこない。
悪くすれば、たんに他人を恨み、ますます失敗の坂道を落ちかねない。
松下幸之助の会社がそうだった。
不況・不景気のときにいっそう成長した。
だからこそ一代でワールド・エンタープライズをつくることができた。
業績の良否の原因を不況という「外」に求めるか、みずからの経営のやり方という「内」に求めるか、その考え方の違いによって、行動が変わり、結果が大きく変わってくるのである。
成功への道は、いわば無限にある。
それが松下幸之助の考え方だった。
逆風であろうと不遇であろうと、「必ず道はある」という考えに立って、それを求めていけば、そこに新たな成功への道はひらけるものだ。
『きっと芽が出る人の法則』PHP文庫
江口克彦著
「いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび」とは、相田みつをさんの言葉です。
陰は、光の反対語ですが、神や仏といった目に見えない偉大なものに照らされる光のおかげで、その恩恵を受けているのが陰だ、という意味もあります。
うまくいっているときに、それは「運がよかったから」と言う人は、いつも「おかげさま」という気持ちを持っている人です。
失敗や、うまくいかなかったことの原因を、人や環境のせいにせず、自分の内に求めたときの言葉が、「身から出たさび」です。
すべての起きた出来事を、自らに求めたとき、不況も、失敗も、災難も、そこに意味があるのだろう、と考えるわけです。
原因を内にもとめたときだけ、自分の行動が変わります。
成功への道は無限にあります。
どんな逆風であっても、原因を常に内に求め、決してあきらめることなく、行動し続けたいですね。
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/ /д`)/とぉ!
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