昨日(3月13日)の問題に対する答えです。

 

Let's challenge!(3月13日の自宅英語課題)桐蔭学園高校から良い問題が2問です。動詞の知識を問う並び替えです。

(1)Please ( ) ( ) ( ) pass through the park ( ) ( ) ( ) ( ) from school.(1語不要です)

①home ②on ③remember ④to ⑤not ⑥way ⑦where ⑧your

(2)He ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) would ( ) ( ) there.(1語不要)

①tell ②that ③the party ④be ⑤didn't ⑥held ⑦teach ⑧his friend

 

(1)は

Please remember not to pass through the park on your way home from school.です。

太字が並べ替えにあたる部分で、不要な言葉が⑦whereでした。

 

この問題のいいところは2つあります。

 

1つめは、動詞rememberの使い方をきちんと質問していたことです。

 

rememberの目的語が過去の回想だった場合には動名詞~ing接続将来の個別行為の場合はto 不定詞であることがきちんと聞かれていました。かつ、不定詞の否定の仕方までちゃんと質問していましたから、良い問題です。

 

2つめは、parkのあとにどうしても受験生心理として付けたくなるwhereを⑦で配置、しかもそれがいらない単語だったことです。

on one's way homeで帰宅途中(逆にon one's way to ~は「どこそこに行く途中」)という言い方はネイティブがよく使うフレーズです。これさえ分かっていれば、whereの入り込む余地がないことは明らかですよね。

 

(2)は

He didn't tell his friend that the party would be held there.

太字が並べ替えにあたる部分で、不要な言葉が⑦teachでした。

 

この問題も、良い問題です。

 

普段使いの代表的な言葉である

teachとtellの意味の違いを把握しているかどうかという基本中の基本を訊いていますから。

 

一般的に言って

tellが普通のありふれた情報

teachが専門知識や教訓めいたもの

です。

例えば、

My parents taught me that honesty was always the best policy.

ですよね(OALDより)。

教訓ですから。

一方、メルアドや電話番号などを教える場合はtellでいいのです。

 

またmeetingでは受け身で使うことが多いhold をちゃんとbe heldで使っていることにも好感がもてます。

 

 

ところで、難関私立高校の英語入試問題って、、、上の2問のような「良い問題」が極端に少ないのです。

 

私から見ると

「この知識実際の会話はもちろん論文の読み書きでも使うっけか??見たことないぞ???」

という程度の「重箱の隅をつつく文法知識問題」が多いので、実はあまり感心しない場合が多いのです。

 

英語問題批評の第1人者である

佐藤誠司先生が

難関私立高校の英語を

茶道ならぬ

「英語道」

バッサリ切り捨てるのも当たり前だと私も思います。

 

佐藤先生のプロフィールリンクはこちら(私は詳しくないのですが、「かぶせ釣り」なる釣りの名手でもあるようです)。

 

http://kabuse.y7.net/eigo/profile-eigo.htm