心理学における「社会的証明」はポジティブな

一面ばかりを助長するとは限りません。


時と場合によっては、ネガティブな、悪い面での

「社会的証明」を増長させてしまう
こともある、ということです。














具体的に説明すると、例えば「国立公園から化石木が多く盗まれる」

この事実を危惧した管理者が防止策として、「多くの人が、この公園から

化石木を持ち出した為、公園の環境が悪化してしまった!」という

メッセージと共に木を取ろうしている男の写真を添えたところ

なんと盗まれる確率が上昇してしまったということです。




この件から学べる事は、ネガティブな面にフォーカスした情報発信には

時として意図した結果と違う答えを招く
事があると・・・


であるなら、好ましい行動の方にフォーカスすることで違う結果が

得られるのでは?という説を基に次の検証が行われました。




会議の欠席者が多い会社部署で、欠席者について悪態をついたり

酷評したりという【負】にフォーカスせず、それ自体は残念に思う

事を語り、他の多くの出席者がいることを認識し、褒めることと

その事実を誇りに思っている気持ちを伝えた
そうです。


当然、出席者の士気は上がり、モチベーションもアップすると同時に

次回からそれを伝え聞いた「欠席者」がその「高揚感」を味わいたく

参加するようになった
と・・・・



とかく、人はネガティブな面に目が行きやすいが、人を説得、交渉

する目的があるなら、良い面、長所に目を向けそこを切り口にすることで

解決する
こともある、ということです。





リアルビジネスでも、使うべきノウハウですね。


では、また!




次回は

「平均値の磁石効果」を防ぐには?

というテーマです。