前回の続きよりカラガンダのホテルで1泊した翌日の早朝、ホテルをチェックアウトし、白タクでカザフスタンの貨物列車を撮りに人気有名撮影地であるカラガンダ南ストに行きます。inDriveというアプリを使い白タクを呼びます。


かなり安くしてもひっかかるのでこの国では重宝します。

やってきたのはシボレーのボロいセダン。これで撮影地に向かいます。住宅地を抜けたあと一面の雪原が広がる目の前で降ろしてもらいました。そこはまるで今年2月に行った北海道・根室の落石海岸を思い出します。

太陽もギリギリ出ており気持ちのいい朝です(気温-15度)。

線路際まで歩いていき荷物を置いて早速列車を待ちます。しかし、最初の1時間半程は逆行側からしか列車は来ませんでした。

VL80

それからしばらくしてやっと順光側の列車がやって来ました。


なんとVL80の客レでした。これを見るまでVL80の客レを見たことなかったので驚きました。調べてみるとこの列車の所定がVL80みたいです。これを皮切りに10~20分に1本はやって来るようになります。


次に来たのは工事用列車。こんな昼間から幹線を工事用列車が走ることがあるんですね。
このあとも待っていると遠くの方から車が走ってきます。


よく見るとPOLICIAでした。さすがに通報されたかと思いましたが違いました。近くに馬の死体が転がっておりそれを回収しに来たみたいです。その回収の仕方がかなりワイルドで車の後ろにロープを括り付け引き摺りながら運ぶやり方でした。めちゃ寒ので馬の死体は臭くはないです。
POLICIAは馬の死体を遠くまでほかったあと戻ってきて色々質問されました。どこから来たのかとか何を撮ってるのかとか。列車を撮ってると言うと"夏にもここに日本人が来た。なぜ、日本人はここに通うのか理解できない。"と言われました。すでに地元POLICIAに日本撮り鉄が認知されてる模様。
そんな会話をしてるとやっと目的の貨物列車がやって来ました。

VL80牽引の貨物列車

めちゃくちゃかっこいい。ほんとにかっこいい。このあとも3本VL80牽引の貨物列車が来ましたが最初にきた編成が1番かっこよかったです。寒い中待った甲斐がありました。

そのあとPOLICIAに"この辺は少し危ないから気をつけろよ。薬物中毒者がいるから。"と言われ彼らはここをあとにしました。

昼ぐらいからアスタナ行きの列車を予約していたので時間いっぱいまで撮影し、inDriveで白タクを呼びカラガンダ駅に向かいました。

カラガンダ駅で買ったパン。

そのあと列車に乗り込みアスタナに向かいます。500円寝台がきつすぎたので2等車を予約しました。

カラガンダ駅にとまっていた除雪車両。

乗る列車はタルゴではなくボロい客車でしたがちゃんと2等車の造り。


コンセントも布団もあるのでそれなりに快適でしたがなぜか蒸し風呂レベルの暖房設定で暑かったです。揺られること4時間程で終点アスタナに到着。

次回からステプノゴルスクのことを書きます。