「新燃岳」1月29日の情報のまとめ


きたやんのブログ-01029河口内部 南日本放送提供噴火口内写真     

 きたやんのブログ-不気味な山頂付近 0129早朝の不気味な新絵燃岳山頂


52年ぶりに大きな噴火をした霧島山系・新燃岳。降灰や噴石が、麓の暮らしや産業を直撃していた。

約10キロ先にある市街地の都城市内は粒の細かい灰だったが、所々、直径1~3センチ大の噴石が降り続いた痕跡がありました。しかし、29日には小康状態を保ったようです。

 町は一面が灰色の小石や粉をかぶり、木々は灰化粧をしたかのようでした。

スリップを警戒してか、車は速度を落として走り、そのたびに灰が巻き上がり一瞬何もかも見えない状況でありました。

 民家のトタンのひさしには噴石が直撃したらしい穴がいくつも開いていました。

 市街地ではほとんど人の歩く姿が見られず、いてもマスクや帽子、傘で防御していました。

 火口から約7キロの同県高原町、皇子原地区の住民は役場近くの総合保健福祉センター「ほほえみ館」に自主避難を始めた方もいました。

 同館内では、住民ら約30人が畳の広間でミカンを食べたり、毛布にくるまったりして不安な夜を過ごしていたとの事です。29日にはほとんど避難者は自宅に帰った模様です。

東京大地震研究所が確認して公表した情報です。

新燃岳では28日午後0時47分に2回目の爆発があり、降灰範囲は宮崎県と鹿児島県で計17市町に及んだとの事です。

 同研究所によると、火口内では火口湖が消失し、東西に並ぶ火口列の中の中央付近に直径数十メートルの溶岩ドームが出現し、一部は赤熱していましたとの情報です。火口の南西側には、長さ500~600メートルの火砕流跡も確認されたという情報で、今後は再々火山残爆発の予断は許されないと思う。

 怖い話ですが鹿児島地方気象台によると、火口は直径700~800メートル、深さ数百メートルあり、マグマがあふれる可能性は現時点では低いという。ただし、東大地震研究所は「マグマの供給が続けば、マグマが火口外に漏れ出す可能性もある」としている。

 火砕流は、噴火によって放出された火山灰や岩塊が高温のガスとともに、山腹を高速で流れ下る現象で噴火に伴い岩石の破片が熱で吹き上げられて噴煙柱を作った後、周辺に広がり落ちるタイプや溶岩ドームの崩落時に一定方向へと噴き出す「メラピ型」などがあるそうです。

 91年6月3日に発生した長崎・雲仙普賢岳の大規模火砕流はメラピ型で、死者・行方不明者は43人に上った火山爆発の典型的な事故事例です。それを髣髴する惨事を考えれば恐ろしい修羅場を想像します。以上