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北穂さゆりのブログ  

動物保護団体で働きながら、ひとりでドキュメンタリー映画を製作しています。週に一度、重度障害者訪問介護の仕事も。エシカルヴィーガン。



https://youtu.be/FnnShW5rRVY 


東京弁護士会主催、司法修習生向けの講演に、

さいたま市アスベスト公害被害者の

松井絵里さんと出席しました。

 

7月に弁護士会公害委員向けの講演にも出席しましたが、法律家の中でも公害に関心がある方々に、

このままだと歴史に葬られるおそれのある、

さいたま市エタニットアスベスト被害を

お伝えできるのは意味のあることだと考えます。


さらに今回、法曹の未来を担う若い人たちと

交流できたことは、松井さんもわたくしも、

何がしかの希望を感じました。


松井絵里さんはさいたま市に生まれました。近所にはアスベスト工場があり、子どものときアスベストの粉で遊んだことが原因で、中皮腫という治療法のない悪性ガンにかかり闘病中です。


 ここからは少々個人的なことで恐縮です。

 

わたくしは2011年に、

さいたまエタニットアスベスト裁判の

原告団の記録本の制作依頼を受け、

本が上梓できた後も、

そのまま支援の輪に残りました。

 

しかし、

自宅とさいたま市の被害現場が

距離的に離れており、

4年に渡る取材にかなり消耗してしまい、

当初は執筆活動のみで協力していくつもりでした。

 

ところがこの本がきっかけとなって

松井絵里さんと出会い、

気が付いたら彼女に張り付いて

映像を撮影していたのです。


撮影は3年目を迎えました。

 

それまでわたくしに映像制作経験はなく、

自分がなぜ彼女を文章でなく映像で

記録しないとならないとおもったのか、

そのあたりの自分自身の気持ちの変化が

長いこと、思い出せずにいました。


しかし今回、

彼女の話をあらためて聞き、

撮影し記録しなければならない理由が

はっきりとしました。

 

松井絵里は

彼女にしかできない闘いを生きています。

 

この映像をご覧いただくと、

エタニットアスベスト公害問題にとって、

松井絵里が何者として

さいたま市に生を受けたのか、

どなたにもわかるとおもいます。


子どもが母を必要とするように、

さいたま市のアスベスト公害被害が

松井絵里を必要としている。


彼女自身にその自覚があることは、

奇跡としかいいようがありません。


ともあれ、松井絵里が

悔いなく「松井絵里」を生ききることを、

わたくしは心から願っています。