精神疾患のある子と出会いました。その子は一日中叫びながら汚れてもない机を磨き続ける子ども。それを見て俺は心の底から怖いと感じました。

トイレットペーパーをちぎった紙切れで磨きます。次第に紙が薄くなって、自分の爪で磨き始めます。爪が禿げ、指先から血が出ても止まることはありません。

俺はその子に触れるのも怖かったんけど、止める必要があると感じました。腕をつかみながら「爪ぇ、血ぃ出てるよ」。するとその子は俺の胸ポケットからボールペンを取りだして、躊躇いなく俺の顔にペンを振り下ろしてきました。他の職員に取り押さえられたその子は声を殺して笑います。俺は、なんとか無事でした。

そんな病気の子(6歳〜18歳)が日本だけで5万人居るみたいです。

自立支援学級に通うこの子が俺の研究対象。教育学の気持ち悪さ。特別な支援を必要とする子の理解と、道徳性を養わせる土台をつくることが次の課題。

俺はきっと教員にはなれない。