★★☆☆☆/星2つ

ゲームの面白さとは何だろうか。そう考えた時、真っ先に思い浮かんだのはゲームとは作戦を立てる必要があるということだ。そして、それをうまく実行させなければならない。これはジャンルに限らず、全てのゲームに共通するものだと思う。(ただし、それがゲームクリアを目指さないジャンルであれば、それに限らない)
先日PSnowで配信されていた『DAYS GONE』をしばらくやっていたのだがどうにもこうにも面白くない。ゲームの出来が悪いわけではなさそうだ。素晴らしいグラフィックにさまざまな種類のサウンド、映画のようなドラマパート、膨大な予算がかけられたゲームである事は容易に想像できる。ただ、同じソニー製のゾンビゲームであるラストオブアス2と比べるとゲームをプレイしていて興奮する箇所がほとんどない。それはなぜだろうか。
このゲームでは大量のゾンビが主人公を追いかけてくるトレーラーが話題になった。確かにそのトレーラーはとても魅力的に見えた。しかしながら、実際に大量のゾンビに追いかけられるとプレイしている我々はパニックに陥り、ゴリ押しのようなプレイしかできなくなる。これは先に述べた作戦を立てて、それを実行するということがこのゲームにはほとんどないということだ。これはゾンビとの戦い以外においても同様であり、人間同士の銃撃戦もただエイム力が求められるだけの単調なものとなってしまっている。
もちろん作戦を立てて実行するプレイをプレイヤーが自ら見つけることも可能ではあると思うが、ただこのゲームにはそうしたプレイ方法へと誘導する仕組みがゲームに組み込まれていない(完全に組み込まれていないというのは言い過ぎだが、ゴリ押しプレーになってしまう場面が多々あるのも事実)。ラストオブアス2においてはそれがプレイヤーにバレないように自然に組み込まれている。というか、ほとんどの面白いゲームにおいてプレイヤーは製作者に誘導されているのであり、それがゲームの面白さを生んでいる。逆にそれができていないゲームはどんなに金をかけていたって面白くなりようがないのだ。
対人戦のFPSゲームは単に撃ち合いの上手さで勝負が決まるように思われがちだが、決してそうではない。FPSゲームには様々な特殊能力が組み込まれており、プレイヤーは銃だけではなく、その特殊能力を駆使して戦うことになる。SFのような世界を舞台にした作品だけでなく、現実世界を舞台にした戦争ゲームにおいてもこの特殊能力のシステムは導入されている。なぜこの特殊能力のシステムが導入されるのかというと、それは撃ち合いという反射神経のみを使う戦いではつまらなくなってしまうからだ。特殊能力を使い、作戦を立て、それを実行する。相手も特殊能力を使ってくるから、それに対する対策を練る。そうして考えて、それを正しく実行することがゲームを面白くさせるのだ。
もしプレイしているゲームが面白いのか面白くないのか分からなくなった時、このゲームに作戦を立て、実行するという要素があるのかどうか検討してみてほしい。もしもそれを自分が見逃しているだけならばそのゲームが面白くなるかもしれないし、そもそもそんな要素がゲームに入っていないのであれば「だから、つまらなかったんだ」と納得することができるだろう。もちろん、これはゲームの面白さの基準の一つに過ぎない。だが、決して軽視してはいけない基準の一つだ。『DAYS GONE』は物凄く頑張って作られているだろうし、風景や小道具をただ見ているだけで楽しむこともできる。しかしながらゲームとしての面白さはイマイチと言わざるを得ない。