工事のために上がらないと思っていた水位が水曜日の雨で増水していた。

シーズン中はずっと水位の変化を確認していたのですが5月の終わりまでは一定すると思い見てませんでした。

水位の変化、天気予報、天気図を確認。

射ぬける条件は揃ってる。

もしかしたらという探求心と、去年自分の推測したことの答えを確認するために、今のフィールドをとらえるために。

何より湖面に浮けば最高の時間になるのは知っている。

いかなくちゃ‼

星が綺麗な朝4時に家をでた。
予定してなかったのでガソリンは空っぽ。
セルフのスタンドと朝飯、昼飯を調達してダムについたのはまだ暗い5時。
気温はマイナス1度だった。

ボートを膨らませ湖面まで200m担いでいく。
斜面を注意しながら降りていく。
降ろしたら次は道具を両手いっぱい持ち再び斜面を下る。

ようやく湖面に浮けたのは靄が包む6時半。

ボートの後ろに乗りいつもの言葉を言いながら陸を蹴り水面に飛び出す。

最高の一日の始まりだ。

甘い気持ちで浮いたら北川の恐ろしさを知ると思います。

恐ろしさと難しさを知ってるからこそ挑み続けている。

7時半。

その時は来た。

水深3m前後。ボトム、ストラクチャーにDEEP-x300を当てては交わし、浮き上がりにトゥイッチで変化、挙動をいれる。
ただ巻きはしない。
アピールと誘い、喰わせのタイミングを入れています。
そのやり方は状況に応じて。
絶対に見切らせない‼

浮上中のトゥイッチ後のジャーク。

ドンピシャでルアーに重みが乗った。



突っ込んで右に左に走りましたが強引なファイトはせずに水面に誘導してランディングしました。

真っ白なバス。しっかり喰ってるけどマックスではない。

やっぱりな。と、そうなのか?が頭の中で交差する。

やっぱりの部分で2匹目を追う。

8時40分。



今度はRTO250。狙いはストラクチャー回りだったのでレンジよりもスピード、キレでDEEP-Xから変えました。

絶対にいると信じて3投目。一番きわどいコースを通した。

3投目にもなると水中のイメージは見えている。仕掛ける場所もピンになる。

スローに寄せて、細かくジャーク。

自分の与えた動きが消えた。

クランクのアタリはとりやすく乗せやすい。

仕掛けていくことで見え方は変わる。

引いた瞬間にリアフックの一本掛かりだと思った。

バスのタイミングを殺しながら誘導。

またまた真っ白な口に真っ白な尾。

そうなのか?がそうなんだに変わった。


ここまでが描いていたシナリオだった。
でも求めていた答えとは違う。
狙いは見たこともないバス。
とらえてないんだから正解はわからない。
変えなくちゃ。
挑まなくちゃ‼

9時過ぎ。
山からの北風は止み凪になるタイミング。


指がちぎれそうな厳しい時を思い通りにもっていけた。



凪の間に一気に北のエリアを目指す。

1時間こぎ続け風は南風に変わる。

今思ったけど南風に押されて北上するのもありだな。
帰りはずっと向かい風になるんだから。

この時は風の吹き始めを狙ってたのでひたすら漕いで来たけど。

増水でエリアが拡がったので地形を確認しに行きました。


こんな岬の全貌が見れるタイミングはチャンスです。
この時にシナリオが生まれます。
どのタイミングでここへはいる。
バスのつく位置。ルアーを通すコース。

自分の釣りは全て地形ありき。

そして投げたいルアーから狙うポイントを決めるかポイントからルアーを決めるかのどちらかです。

今回の2匹はポイントから。
そのポイントはやまを張っていた。
明らかに他より違う場所なので水位が上がり沈むのを待っていました。

水位が上がってまた下がり始める安定したタイミング。
濁りがありバスがタイトにつく状況。
ずっと減水で水が死んでたのでフレッシュな水が入るタイミング。
新しい水と元からの水で温度差が生まれるレンジがクランクで狙えること。
その場所の水の当たり方が良い時。

そうは工事が終わるまではないと思ってたお蔵入りするシナリオだったのですが想定外の増水でその時はきた。
想定外の想定内。

仲間には増水の状況、濁りの中、クランクがハマりましたねと驚かれたが違います。



ハマったのでなくハメた。

宝くじは運任せだけど欲しいものがあるなら諦めずに必死で挑みたい‼それを最大限に楽しみながら‼

描いた地図とブレないコンパス、挑んだ時間こそが自分の武器と信じてます。




帰りは向かい風。
ボートが壊れないように風を読みながら帰りました。

終了は17時。

俺の描く春はまだ先のようです。


本当はかなり危ない状況でみんな湖面に立ってます。
なので減水中の記事はのせるべきじゃないと思い今回は限定記事にしました。
限定にすることでより深く書けるかなぁとも思います。