泣き濡れて

 

君の体は煙となり

 

呆然と見つめている

 

煙はやがて空に拡散し

 

霧の如く薄れていく

 

私は深呼吸し

 

君の生きた証しを思い出す

 

笑顔や泣き顔も

 

もう帰ってこない

 

胸に抱いた記憶さえ

 

君の亡骸の冷たさが

 

それを打ち消していく

 

私もやがて煙になり

 

君と一緒に消えていく