詩が書けなくなったと言って詩を離れる人たちよ
詩が書けないと感じる心が詩なのだ
いわゆる詩らしいものを書こうとしていないか
詩は心の赴くままを書けばいいのだ
それなら一生が詩の舞台となる
人の人生は現実にとらわれている
そこから微かに浮かび上がったのが詩なのだ
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自己愛の考察ほど面白いものはない
それは普遍的であり自分にも跳ね返って
くるものだから
自己愛をどれだけ笑っても足りないほど
世界はそれで満ちている
芸術は自己愛の賜物だ、油絵の絵具の
滴りにもそれは発見できる
自己を憐憫する文学ほど若者を虜にする。
あの作家が人気があるのは分かる。
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人はいつまでも若い気でいる
自分の歳にいつまで経っても気づかない
100歳の老人が老後を心配している
老後はいつまで経っても来ない
進行癌になってもまだ何十年も生きる気でいる
だが大半は死ぬのである
体が極度に衰えて初めて死ぬのかもしれないと思う
人が現実を見るのは太陽を見るより困難だ
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人の自己愛は世界をも滅ぼす
自分が生き残るのなら世界が滅びても構わない
誰もが自分の正義を主張するが元は自己愛から
起こっている
戦争は決してなくならない。自己愛病は治らないが
自制心こそ戦争を抑える
我が国が数十年戦争がなかったのは痛い目にあって
初めて自制心に気づいたからである。
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人の自己愛ほど醜いものはない
ナルシストは美しい人のみ許される
人は生まれながらに自己愛病にかかっている
鏡を見て自分に見惚れることしか考えていない
人の行為は自己愛から生まれる
他者を愛すという想像力があれば戦争はない
だが他者を愛している気になって実は自分を
愛しているのである。
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他人を基準にではなく、自分を基準にして
昨日の自分をいかにして超えるかしかない
これは難しい事だが他人の目を意識するより
ずっと楽である
日々衰えていると考えるか、日々進化していると
考えるか、これが分かれ目である
たとえ年齢を重ねても進化していると考えられたら
現状は維持できる。
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ぶーんと音を立てて飛んでいる小さな虫を潰した
そこでその虫の命は終わり
虫に意識はあったのだろうか
よもや死ぬなんて思わないか
逆の立場はあったのだろうか
私が虫で虫が私で
近寄ってくる虫は亡くなった人の魂よ、といつか聞いた
そう考えたら虫も殺せなくなる
だが私は殺す、理性によって。
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見果てぬ夢を追いかける愚か者
それが僕の真の姿
君は気づき去っていった
君の記憶が弾けて消えた
いつまでも夢を夢見ている愚か者
僕の夢は決して叶わぬ理想郷
滔々と夢を語っていた若い日々
君の信頼を傷つけ裏切った
僕はとうに夢破れた愚か者
本人も気づかぬ喜劇役者
芝居の幕は下りたのさ
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朝目覚めなくてもそれでいい
私は夜にしか生きられない
暗闇の中で棲息する
朝の光が耐え難い
理性は夢を打ち砕く
眠り姫のように眠っていたい
私の夢は夜に花開く
目覚めることのない夢を見ていたい
死んで永遠の眠りにつきたい
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私はいつも暗闇の中にいる
朝も昼も夜も
そのため目が見えなくなった
私はいつも無音の中にいる
そのため耳が聞こえなくなった
私には重力がかからない
そのため筋肉が衰えた
私はいつも何も食べない
そのため骨と皮になった
骸骨のような私の心臓に
肋骨が折れて突き刺さり
僅かに血がポタリ
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まさか君との別れが来ようとは思ってもいなかった
君は寂しそうに佇む
涙を拭う君の姿を見ていると心が痛くなる
運命が二人を裂くことになった
愛していながら離れなければいけない
運命に抗えなかった自分の弱さが情けない
君を傷つけた代償を支払わなければならない
どうすれば許してくれますか
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私の一日は瞑想に始まり瞑想に終わる
全ての気忙しい感情は無くなった
ただ完璧な無のみ感じている
完全に調和の取れた世界に私はいる
日は天空にあり静止している
動くものは何もなく私の呼吸のみ在る
かつて過ごしていた下界の世界
私は疲れ果て殆ど死んでいた
それを甦らせてくれたのが瞑想の光
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最後に好きになった人
A大仏文科の品川麻美さん
少女のような顔と髪形の人だった
嫌われたくなくて話しかける事もできず
最初の授業で教授が黒板の端から端まで
課題図書を書いて驚いた
あなたは授業中フランス語で猫の鳴き声をした
その可愛さにあっという間に恋に落ちた
想い出を作りたかった
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お風呂から上がり清々しい気分になる
朝風呂は最高!
これ以上の幸せはない
全てが満たされた
熱いお湯の余韻に浸る
清潔なタオルで体を拭く
どんな境遇にあろうと
お風呂に入ればみんな忘れる
ほてった体に涼しい風が吹き抜ける
石鹸の香りが優しく匂う
古代ローマの浴場より
素敵な家のお風呂場