四丁目の夕日

北川 聖

 

 

 

子供の頃、太陽がどこに沈むのか

見に行こうとした

多分四丁目の先だろうと思っていた

 

僕は四丁目の先を行ったことがなかった

多分あそこで太陽は休んでいるのだろうと思っていた

 

僕は世界は平らで

世界の果ては四丁目の先だろうと思っていた

僕は太陽が沈む頃四丁目の方へ行ってみた

 

太陽はまるで夢のように追いつけなかった