書きあぐねる夜 | 不埒な病、不埒な趣味、そしてetc.

不埒な病、不埒な趣味、そしてetc.

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2012年9月に下咽頭癌にかかり、以後、自宅で長い療養生活に入る。暮しの中心は読書。いきおい読んだ本の話が多いかも。
音楽と競馬の話も、僕には欠かせない日々の潤いです。

小説の書き直しに取り組んでいるのですが、うまく筆が運びません。梶井基次郎は、その宿痾とも言える肺結核のため、始終熱があったりしたせいもあり、多分集中力も持続出来ず長い小説を書くことが出来ませんでした。彼は執拗に推敲を繰り返したようなのですが、推敲すればするほど、その文章は散文と言うよりも詩に近づいたように思います。僕の梶井基次郎研究の眼目は、その辺りにあるのですが。とは言え僕の文章は、全き散文で、それでも美しい文章を書きたいと願う次第です。今は取り敢えず、師匠に認められるよう頑張りたいと思っています。