小説の書き直しに取り組んでいるのですが、うまく筆が運びません。梶井基次郎は、その宿痾とも言える肺結核のため、始終熱があったりしたせいもあり、多分集中力も持続出来ず長い小説を書くことが出来ませんでした。彼は執拗に推敲を繰り返したようなのですが、推敲すればするほど、その文章は散文と言うよりも詩に近づいたように思います。僕の梶井基次郎研究の眼目は、その辺りにあるのですが。とは言え僕の文章は、全き散文で、それでも美しい文章を書きたいと願う次第です。今は取り敢えず、師匠に認められるよう頑張りたいと思っています。